第453話 親が同じことを何度も聞くようになった方へ|MCI・軽度認知障害か迷うとき|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

〒202-0004東京都西東京市下保谷4丁目14−20いなげや保谷駅前店2階

WEB問診・予約
保谷駅前こころのクリニックサブメインビジュアル

第453話 親が同じことを何度も聞くようになった方へ|MCI・軽度認知障害か迷うとき

第453話 親が同じことを何度も聞くようになった方へ|MCI・軽度認知障害か迷うとき|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年6月12日

親が同じことを何度も聞くようになった方へ。年齢相応なのか、認知症やMCI・軽度認知障害の始まりなのか迷うとき、物忘れ外来で原因を確認し、薬物療法を含めた対策を考える目安を解説します。西東京市・保谷・大泉学園周辺で物忘れ外来をお探しの方へ。

「今日は何曜日?」
「病院は何時に行くんだっけ?」
「薬は飲んだっけ?」
「さっき説明したはずなのに、また同じことを聞かれる」
親が同じことを何度も聞くようになると、家族は不安になります。
年齢のせいなのか。
認知症の始まりなのか。
MCI、軽度認知障害の段階なのか。
一度、物忘れ外来で相談した方がよいのか。
判断に迷うことがあります。
もちろん、同じことを聞くことがあるからといって、すぐに認知症と決まるわけではありません。
疲れているとき。
眠れていないとき。
気分が落ち込んでいるとき。
薬の影響があるとき。
生活環境が変わったとき。
このような状態でも、注意力や記憶力が落ちたように見えることがあります。
ただし、以前より明らかに同じ質問が増えている。
予定、薬、お金、買い物、通院の確認が増えている。
家族から見ると、前とは少し違う。
そのような場合は、単に様子を見るだけではなく、外来で原因を確認する意味があります。
「まだ生活できているから大丈夫」と思える段階こそ、今後の対策を考えやすい時期でもあります。

「同じことを何度も聞く」は、家族が気づきやすい変化です
MCIや認知症の初期では、ご本人よりも家族が先に違和感に気づくことがあります。
本人は、まだ買い物に行ける。
近所も歩ける。
会話も一見ふつうにできる。
身の回りのことも、ある程度できている。
そのため、ご本人は、
「年のせい」
「誰でもあること」
「病院に行くほどではない」
と受け止めていることがあります。
一方で、家族から見ると、以前とは違う変化が積み重なっていることがあります。
朝に伝えた予定を、昼にも夕方にも確認する。
病院の予約日を何度も聞く。
同じ話を繰り返す。
薬を飲んだかどうかを忘れる。
説明した内容を、あとで覚えていない。
財布や鍵を置いた場所を何度も探す。
同じ質問が増えているだけでなく、予定の確認、薬の飲み忘れ、お金の管理、買い物の重複などが重なってくる場合は、単なる会話のくり返しとして片づけにくくなります。
「本人は困っていないように見えるけれど、家族から見ると以前とは違う」
その感覚は、物忘れ外来で状態を確認するうえで大切な情報になります。

家族だけで判断しようとしなくて大丈夫です
親が同じことを何度も聞くようになっても、本人はそれを自覚していないことがあります。
「そんなに聞いていない」
「誰でも忘れる」
「年を取れば普通のこと」
そう言われると、家族は受診を勧めるタイミングに迷います。
強く言えば、本人が怒るかもしれない。
何も言わなければ、心配だけが大きくなる。
「年のせい」と言われると、それ以上踏み込みにくい。
けれども、同じ質問が増え、薬や予定の確認があいまいになってくると、やはり心配になる。
その段階で、家族だけで「年齢相応か、認知症か」を決めきらなくてよいと思います。
物忘れを責める前に、まず状態を確かめる。
それが、早い段階で相談する意味です。

受診の目安は、生活が完全に崩れてからではありません
認知症の相談というと、道に迷う、火の不始末がある、お金の管理ができない、介護負担が大きくなってから行くものだと思われることがあります。
しかし、物忘れ外来に相談する目安は、生活が完全に崩れてからではありません。
まだ歩いて来られる。
家族と一緒に外来まで来られる。
診察室で会話ができる。
日常生活はおおむね保たれている。
しかし、同じ質問や確認が以前より増えてきた。
このような段階でも、MCI・軽度認知障害の可能性を含めて、状態を確認する意味があります。
物忘れ外来は、認知症という病名を急いでつける場所ではありません。
今の生活がどの程度保たれているのか、家族がどこで困り始めているのかを、一緒に整理する場所です。
物忘れ外来は、認知症が進んでから行く場所だけではありません。
まだ歩いて来られる段階で、これからを考える場所です。
駅前の通いやすい場所で、まずは物忘れの状態を確認してみる。
それも、早い段階でできる大切な選択です。

MCI・軽度認知障害の段階で相談する意味
MCIは、認知症そのものではありません。
一方で、年齢相応の物忘れとも言い切れない状態です。
まだ生活はできている。
しかし、以前より物忘れが増えている。
同じことを何度も聞くようになっている。
予定や薬の管理に少し不安が出ている。
このような段階では、MCI・軽度認知障害の可能性を含めて、外来で状態を確認することが大切です。
物忘れの背景には、認知症以外の要因が関わっていることもあります。
不眠。
気分の落ち込み。
不安。
薬の影響。
身体疾患。
生活環境の変化。
こうした要因で、物忘れのように見えることもあります。
だからこそ、「認知症かどうか」を家族だけで決めるのではなく、外来で原因を確認することが重要です。
「年齢のせいかもしれない」と思える段階でも、今後の対策を検討できる場合があります。
まだ大きく困っていない段階だからこそ、外来で原因を確認し、薬物療法を含めた現実的な方針を考える余地があります。

MCIの段階で治療の選択肢を知りたい方へ
近年は、認知症がかなり進行してからではなく、軽度認知障害や軽度認知症の段階で治療の選択肢を考える場面も出てきています。
そのため、親が同じことを何度も聞くようになった段階で、
「MCIの段階で使える薬があるのか」
「今のうちに薬物療法を検討できる状態なのか」
「専門的な検査が必要な段階なのか」
と考えるご家族もいます。
もちろん、すべての物忘れに薬が使えるわけではありません。
薬を使えば認知症が完全に治る、という話でもありません。
また、治療薬の対象になるかどうかは、診断、検査、身体状態、通院負担などを含めて慎重に考える必要があります。
それでも、同じ質問が増えてきた段階で、外来で原因を確認し、薬物療法を含めた現実的な対策を検討することには意味があります。
物忘れが進んでから慌てるよりも、まだ歩いて通える段階で、治療の選択肢を確認しておく。
それも、早い段階でできる準備のひとつです。

薬物療法を含めた対策を考えるために、外来で確認したいこと
大切なのは、家庭内で「認知症かどうか」を決めることではありません。
外来で、治療につながる情報を整理することです。
たとえば、
いつ頃から同じ質問が増えたのか。
何について何度も聞くのか。
予定、薬、お金、買い物、通院など、生活に関わる確認が増えているのか。
説明した内容をどのくらい覚えていないのか。
眠り、気分の落ち込み、意欲低下が関係していないか。
現在飲んでいる薬の影響がないか。
こうした情報は、物忘れの原因やMCI・軽度認知障害の可能性を確認し、薬物療法を含めた現実的な治療方針を考えるうえで重要です。

物忘れ外来で相談しやすい段階
物忘れ外来は、主に、物忘れが気になりはじめた段階、MCIが疑われる段階、軽度認知症が疑われる段階の方を想定しています。
まだ歩いて来院できる。
診察室で会話ができる。
日常生活が完全には崩れていない。
家族の方と一緒に状況を整理できる。
このような段階で、現在の物忘れがどのような状態なのかを確認し、必要に応じて薬物療法を含めた今後の方針を検討します。
一方で、当院は、強い興奮、暴言、暴力、徘徊、介護拒否、幻覚、妄想、昼夜逆転など、進行した認知症に伴う行動・心理症状、いわゆるBPSDへの対応を中心とする外来ではありません。
進行した認知症で、介護困難やBPSDへの対応が中心となる場合には、より専門的な体制、入院設備、地域支援との連携が必要になることがあります。
当院は、進行した認知症のBPSD対応を主目的とする外来ではありません。
その前の段階である、物忘れ、MCI、軽度認知症が疑われる時期に、状態を確認する外来としてご利用いただくことを想定しています。


親が同じことを何度も聞くようになったと感じたら
「同じことを何度も聞くようになった」
「でも、本人はあまり困っていないように見える」
「MCIの段階で試せる治療があるのか知りたい」
「まだ歩いて通えるうちに、状態を確認しておきたい」
そのように感じた方は、まずWEB問診から現在の状態をお知らせください。
WEB問診には、何を、いつ頃から、どのくらい繰り返し確認するようになったのかをご入力ください。
あわせて、家族から見た変化、生活への影響、薬の飲み忘れ、通院のしやすさ、ご本人の困り感なども書いていただけると、外来で状態を整理しやすくなります。
当院は完全予約制です。
ご記入いただいたWEB問診をもとに、医師が内容を確認し、当院でお力になれると判断した場合に、WEB予約をご案内します。
小規模クリニックのため、診療体制上すべてのご相談に対応できるわけではありません。
あらかじめご了承ください。
保谷駅前こころのクリニック

TOP