2026年2月20日
仕事は、なんとかできている。
会議にも出られるし、最低限のやることはこなせる。
でも家のドアを開けるのが、怖い。
できることなら、まっすぐ帰りたくない。
「あの子がいない」現実が、
ドアの向こうに待っているから。
静かな部屋。
足音がしない。
いつもいた場所が、空白になっている。
名前を呼んでも、返事がない。
その瞬間、涙があふれる。
突然涙が出るのは、弱いからではありません
ペットロスは、
ただ悲しい出来事なのではありません。
それは、
あなたの日常を一緒に生きていた存在との断絶です。
毎日、
目を合わせ、触れ、世話をし、
あなたの生活のリズムを一緒につくっていた存在。
その関係が突然なくなると、
脳は強いストレス反応を起こします。
• 何もしていないのに涙が出る
• 写真を見るだけで胸が締めつけられる
• 会社で普通の言葉に傷つく
• 心ない一言に深く落ち込む
これは「甘え」ではありません。
こころが喪失を処理しようとしている反応です。
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仕事はできる。でも、家では崩れる
ペットロスの特徴のひとつは、
外では保てることが多いという点です。
だから周囲からは
「思ったより元気そうだね」と言われる。
でも本当は違う。
会社で
「たかがペットでしょ」
と言われて、心が凍る。
あなたにとっては
家族だったから。
この温度差が、
静かにこころを削っていきます。
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「家に帰りたくない」と思うのは自然な反応です
あの子がいない空間は、
喪失を突きつけられる場所。
だから無意識に、
残業を増やしたり、寄り道をしたり、
家に帰る時間を遅らせてしまうことがあります。
それは逃げではなく、
こころが自分を守ろうとしているサインです。
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ギリギリできている人ほど、見逃されやすい
• 眠りが浅くなっていないか
• 食欲が落ちていないか
• 休日に動けなくなっていないか
• 自分を責め続けていないか
「もっとしてあげられたのでは」
「私のせいではなかったか」
この思考が長く続くと、
悲しみはうつ状態へ移行することもあります。
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ペットロスは、きちんと整えることができます
時間が癒やすこともあります。
でも、痛みが強いときは、支えが必要です。
メンタルクリニックでは
・グリーフ(喪失)の整理
・自責の念の修正
・眠れない夜のサポート
・必要最小限の薬で感情の波を整える
といったアプローチが可能です。
「仕事はできているから受診しなくていい」
ではありません。
崩れていない今の方が、回復は早いことが多いのです。
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あの子を忘れるためではありません
突然涙が出るのは、
それだけ深く愛していた証です。
悲しみを消すことはできません。
でも、その重さを一人で抱え続ける必要はありません。
あの子との時間を、
痛みだけで終わらせないために。
あなたのこころが、
静かに呼吸できる場所を用意しています。
保谷駅前こころのクリニック
