第227話 布団に入ると動悸がするのはなぜ?|寝る前に胸がドキドキして眠れない方へ|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第227話 布団に入ると動悸がするのはなぜ?|寝る前に胸がドキドキして眠れない方へ

第227話 布団に入ると動悸がするのはなぜ?|寝る前に胸がドキドキして眠れない方へ|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年3月10日

昼間は、そこまで気にならない。
仕事中も、外にいるときも、何とか過ごせている。
それなのに、布団に入った瞬間。
ドクン。
胸の中で一度、大きく鳴った気がする。
気になって、もう一度確かめる。
胸に手を当てる。
脈を数える。
すると、さっきより速い。
「このまま眠って大丈夫だろうか」
「心臓に何か起きているのではないか」
眠るために布団へ入ったのに、身体の監視が始まります。
布団に入ると、身体の音が近くなる
昼間は、仕事、会話、移動、スマートフォンなど、外からの刺激が続いています。
多少心拍が速くなっていても、気づかないことがあります。
布団へ入ると、周囲が静かになります。
身体も動かなくなります。
意識が外側から、身体の内側へ向きます。
すると、
・心臓の鼓動
・呼吸の浅さ
・胸の違和感
・一度だけ強く感じる脈
などが目立ちます。
布団へ入ったため急に心臓が悪くなったとは限りません。静かになったことで、昼間なら見過ごしていた身体の感覚に気づきやすくなっている場合があります。
動悸を確かめるほど、眠れなくなることがある
「またドキドキしてきた」
そう思うと、胸に手を当てる。
脈を測る。
時計を見る。
スマートフォンで症状を検索する。
安心するための確認です。
ところが、確認するほど意識が胸へ集まります。
「さっきより速い気がする」
「脈が一回飛んだように感じる」
「本当に眠ってよいのか」
不安が高まり、身体が緊張する。
そのため、さらに心拍を強く感じる。
眠れないのは、動悸があるからだけではありません。動悸を見張る夜が始まっているからです。
昼間に抑えていた緊張が、夜に表へ出る
日中は仕事をしている。
人前では普通に振る舞っている。
帰宅後も家事をこなしている。
その間、身体の疲れや不安へ注意を向ける余裕がありません。
布団へ入り、ようやく外側の仕事が終わる。
すると、昼間に後回しにしていた不安や身体の緊張が表へ出ることがあります。
明日の仕事。
今日あったこと。
眠れなかった場合の心配。
「早く眠らなければ」と思うほど、眠る時間が重要な課題になります。
脳が眠りを監視し始め、かえって覚醒しやすくなります。
布団そのものが怖くなる前に
寝る前の動悸を繰り返すと、夜が来る前から心配になります。
またドキドキするかもしれない。
今夜も眠れないかもしれない。
明日の仕事に差し支えるかもしれない。
やがて、布団へ入ること自体が発作の合図になります。
眠くなるまで動画を見続ける。
ソファで寝落ちするまで布団へ行かない。
何度も脈を測る。
家族が眠るまで起きている。
本来、休む場所だった布団が、身体を監視する場所へ変わっていきます。
夜が怖くなったとき、不眠は「眠れない問題」だけではなくなっています。
心臓や身体の病気を確認した方がよい場合
動悸には、不整脈、甲状腺疾患、貧血、薬剤、カフェイン、飲酒など、身体的な要因が関係することもあります。
次のような場合は、不安や自律神経だけと決めつけず、内科や循環器内科などでの確認を検討してください。
・初めて経験する強い動悸
・強い胸痛や圧迫感を伴う
・失神、意識が遠のく感覚がある
・強い息切れを伴う
・運動時にも症状が出る
・脈の乱れが長く続く
・心疾患や甲状腺疾患などの既往がある
身体疾患が否定されていても、寝る前の動悸と不安、不眠が続く場合は、心療内科・精神科で状態を整理する意味があります。
その夜にできること
動悸を力で止めようとすると、胸への注意が強くなることがあります。
まずは、
・脈を何度も測らない
・症状検索を繰り返さない
・強く息を吸おうとしすぎない
・完全な無音がつらければ、小さな環境音を使う
・「すぐ眠らなければ」ではなく「今は休む時間」と考える
といった方法があります。
ただし、対処法を一つでも失敗すると眠れない、という新しい条件を増やさないことも大切です。
受診を考えてよい状態
・布団へ入るたびに動悸がする
・胸の鼓動が気になり、何度も脈を測る
・動悸が怖くて布団へ入れない
・寝つきが悪くなっている
・夜だけでなく、朝や通勤時にも動悸がある
・不眠のため、日中の集中力や仕事へ影響している
・数週間以上、同じ状態が続いている
「寝る前だけだから」と我慢しているうちに、動悸への予期不安と不眠が結びつくことがあります。
まだ昼間の生活を保てている段階で整理することには、十分な意味があります。
WEB問診に書いていただきたいこと
動悸が始まる時刻
・布団へ入る前後のどちらで始まるか
・一回の動悸がどの程度続くか
・胸痛、息苦しさ、失神の有無
脈を測るなどの確認行動
・寝つき、途中覚醒、起床時刻
・内科や循環器内科で受けた検査
・カフェイン、飲酒、現在の服薬
・日中の仕事や生活への影響
「布団に入ると動悸がする」という一文だけでなく、その後に何を確認し、どれくらい眠れなくなっているかも重要です。
初診をご希望の方へ
保谷駅前こころのクリニックは、保谷駅北口階段前、いなげや保谷駅前店2階にある、完全予約制の小規模な心療内科・精神科クリニックです。平日夜間、日曜・祝日も診療しています。
安全で安定した診療体制を維持するため、診療枠をあらかじめ定めており、初診で受け入れられる人数にも限りがあります。
当院は、長時間の傾聴やカウンセリングだけを主な目的とする外来ではありません。限られた診察時間の中で、動悸、不安、睡眠、生活への影響、検査歴、服薬状況を確認し、必要に応じて薬物療法を含む現実的な治療方針を検討します。
WEB問診の送信は、予約の確定ではありません。WEB問診を書けば、必ず初診予約が取れる仕組みでもありません。
医師が内容を確認し、当院の診療体制でお力になれると判断した場合にのみ、WEB予約をご案内します。
症状の重さ、身体疾患の可能性、これまでの治療歴、必要となる支援、受診目的などによっては、内科、循環器内科、睡眠専門医療機関、または他の精神科医療機関の方が適している場合があります。
小規模クリニックのため、すべての方、すべてのご相談をお引き受けできるわけではありません。あらかじめご了承ください。
布団が「眠る場所」から「動悸を見張る場所」へ変わる前に、まずWEB問診から現在の状態をお知らせください。
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