第157話「オレキシン受容体拮抗薬という新しい睡眠の考え方――眠らせるのではなく、目を覚ましすぎない」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第157話「オレキシン受容体拮抗薬という新しい睡眠の考え方――眠らせるのではなく、目を覚ましすぎない」

第157話「オレキシン受容体拮抗薬という新しい睡眠の考え方――眠らせるのではなく、目を覚ましすぎない」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年1月31日

保谷・大泉学園・西東京市エリアで
「眠れない」「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」
といった悩みで受診を迷われている方は、少なくありません。


「眠れない=意思や気合の問題ではないこと」
そして、睡眠が本来とても生理的な仕組みで成り立っていることをお伝えしました。

今回はその続きとして、
現在の睡眠治療の中でとても重要な位置を占めている薬についてお話しします。

それが、オレキシン受容体拮抗薬です。

眠れない理由は「眠気が足りない」ではないことが多い

――むしろ「覚醒が強すぎる」

眠れないとき、多くの方はこう考えます。

•眠気が足りないのではないか
•もっと強く眠らせる必要があるのではないか

しかし、実際に保谷・大泉学園・西東京市の外来診療で多いのは、
「眠気はあるのに、頭が休まらない」という状態です。

•仕事の緊張
•責任感の強さ
•心配性な性格
•慢性的なストレス

こうした要素が重なると、
脳は夜になっても
「まだ起きていなさい」
という指令を出し続けてしまいます。

この覚醒を支えている中心的な物質が、
オレキシン(覚醒を維持する神経伝達物質)です。

オレキシン受容体拮抗薬とは何か

オレキシンは、脳の中で
「目を覚まし続けるスイッチ」のような役割を担っています。

オレキシン受容体拮抗薬は、
このスイッチを静かに弱める薬です。

無理に意識を落とす
強制的に眠らせる

のではなく、

•「目が冴えすぎない状態」をつくる
• 眠りに入る流れを邪魔しない

という考え方に基づいた治療です。

これは、従来の睡眠薬とは
発想そのものが異なる点でもあります。

現在使われている主なオレキシン受容体拮抗薬

現在、日本で使用されている代表的な薬には、次のようなものがあります。

•ボルズィ
•クービビック
•デエビゴ

それぞれ
作用時間・持続時間・向いている生活リズムに違いがありますが、
共通している特徴は以下の点です。

•自然な入眠に近い
•途中で目が覚めにくい
•翌朝のふらつきが比較的少ない

※ どの薬が合うかは、
年齢・仕事の時間帯・睡眠の困り方によって異なります。

「眠らされる感じ」が苦手な方へ(保谷・大泉学園で多いご相談)

これまで睡眠薬に対して、

• 意識がストンと落ちるのが怖い
• 翌朝ぼんやりする感じが苦手
• 依存が心配

こうした理由で、
受診や治療をためらっていた方も少なくありません。

オレキシン受容体拮抗薬は、
そうした不安を持つ方にとって
選択肢を広げてくれる薬です。

もちろん、

• 薬を使わない方がよい場合
• 一時的に使った方が回復が早い場合

どちらもあります。

大切なのは、
今のあなたの睡眠の状態に合っているかどうかです。

「この程度で受診していいのかな」と迷っている方へ

• まだ病気じゃない気がする
• 仕事は何とか行けている
• ただ、眠れない夜が続いている

こうした段階で受診を迷われる方ほど、
オレキシン受容体拮抗薬が
ちょうど合うケースも多く見られます。

睡眠は、
こころと体の回復の土台です。

眠れない夜が続いているなら、
「まだ大丈夫」と一人で耐え続ける必要はありません。

保谷・大泉学園・西東京市周辺で
睡眠の悩みを抱えている方は、
医療の視点を少し借りるという選択肢もあります。

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