2026年3月11日
「最近、眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝起きても疲れが取れない」
その不調は、単なる寝不足ではなく、睡眠障害のはじまりかもしれません。
睡眠障害というと、重い病気のように感じる方もいるかもしれません。
けれど実際には、睡眠障害はもっと身近なものです。
• 寝つけない
• 途中で起きる
• 朝早く目が覚める
• 眠っても回復感がない
• 日中に強い眠気がある
こうした状態が続くとき、睡眠障害という視点で整理すると、原因が見えやすくなることがあります。
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睡眠障害とは何か
睡眠障害とは、睡眠の量・質・リズムのどこかに問題が生じ、日中の生活に影響が出ている状態を広く指す言葉です。
睡眠障害には、いくつかのタイプがあります。
• 寝つきにくい不眠型の睡眠障害
• 途中で何度も目が覚める中途覚醒型の睡眠障害
• 朝早く目が覚める早朝覚醒型の睡眠障害
• 眠っても休めた感じがしない睡眠障害
• 日中の強い眠気を伴う睡眠障害
• 睡眠の時間帯がずれていく睡眠障害
つまり、睡眠障害は「眠れない」だけではありません。
「眠っているのに整わない」状態も睡眠障害として考えることがあります。
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こんな症状があると睡眠障害の可能性があります
次のような状態が続いている場合、睡眠障害を疑うことがあります。
• 布団に入ってから30分以上眠れない
• 夜中に何度も目が覚める
• 朝3時、4時に起きてしまう
• 休日も疲れが抜けない
• 朝に動悸や不安感がある
• 日中に集中できない
• イライラしやすい
• 頭がぼんやりする
睡眠障害は、夜の問題だけではありません。
日中の不調として現れる睡眠障害も少なくありません。
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睡眠障害の背景にあるもの
睡眠障害の背景には、さまざまな要因があります。
代表的なのは、
• ストレス
• 不安
• 抑うつ状態
• 生活リズムの乱れ
• スマートフォンや光刺激
• カフェインや飲酒
• いびきや無呼吸
• むずむず脚症候群のような身体要因
です。
つまり、睡眠障害は「気合いで寝ればよい」というものではありません。
こころの状態、自律神経、身体の状態、生活習慣が重なって起こることがあります。
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睡眠障害でよくある誤解
1. 働けているなら睡眠障害ではない
これは誤解です。
実際には、働けている睡眠障害はとても多くあります。
日中は緊張で動けていても、夜になると脳の覚醒が切れず、睡眠障害として表面化することがあります。
2. 睡眠障害は重症の人だけのもの
そうではありません。
軽い睡眠障害の段階で整えるほうが、回復しやすいことが多いです。
3. 睡眠障害の相談をすると、すぐに薬になる
必ずしもそうではありません。
睡眠障害の診療では、まず原因の見立てが大切です。
生活調整や不安の整理だけで改善する睡眠障害もあります。
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睡眠障害を放っておくとどうなるか
睡眠障害が続くと、
• 疲労感の蓄積
• 集中力低下
• 気分の落ち込み
• 不安の増悪
• 仕事や家事の効率低下
• 外出前の動悸や予期不安
につながることがあります。
とくに、
「眠れないだけ」と思っていた睡眠障害が、
後から抑うつや不安症状につながることもあります。
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睡眠障害の整え方
睡眠障害の整え方は、原因によって異なります。
たとえば、
• 寝る前の光刺激を減らす
• 起床時刻を一定にする
• 昼寝を長くしすぎない
• 寝床で考えごとを続けない
• 不安や緊張を整理する
• 必要に応じて薬を使う
といった方法があります。
大切なのは、
その睡眠障害が何タイプなのかを見極めることです。
寝つきの問題なのか。
途中で起きる問題なのか。
朝の不安が中心なのか。
いびきや無呼吸が背景にある睡眠障害なのか。
ここがずれると、睡眠障害は長引きやすくなります。
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受診を考えたほうがよい睡眠障害
次のような場合は、一度相談をおすすめします。
• 睡眠障害が2週間以上続いている
• 日中の生活に支障が出ている
• 朝の動悸や不安が強い
• 気分の落ち込みがある
• 市販薬では改善しない
• いびき、無呼吸、強い眠気がある
睡眠障害は、早めに整えるほどこじれにくい傾向があります。
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西東京市・保谷・大泉学園で睡眠障害にお悩みの方へ
当院では、睡眠障害について
• 不眠症状の評価
• 不安や抑うつの評価
• 生活リズムの確認
• 必要に応じた治療や調整
を行っています。
睡眠障害は、がまんし続けるほど、
こころにも身体にも負担がかかります。
「まだ受診するほどではないかもしれない」
そう感じる段階の睡眠障害こそ、整えやすい時期です。
眠れない夜が続くとき。
朝がつらくなってきたとき。
その不調を、睡眠障害という視点で一度整理してみることは、回復の第一歩になることがあります。
保谷駅前こころのクリニック
