2026年6月11日
「最近、同じことを何度も聞くようになった」
「約束を忘れることが増えた」
「財布や鍵を探す時間が増えた」
「でも本人に伝えると、『そんなことはない』『年のせいだ』と言われてしまう」
ときには、心配して伝えただけなのに、不機嫌になったり、怒られたりしてしまうこともあります。
親の物忘れが気になっていても、本人がそれを認めないと、家族は受診を考えるタイミングに迷うことがあります。
まだ一人で歩ける。
買い物もできる。
会話もできる。
生活が完全に崩れているわけではない。
そう見えるからこそ、「本当に病院に相談してよい段階なのか」「本人が嫌がるなら、もう少し様子を見たほうがよいのか」と迷いやすくなります。
しかし、認知症や軽度認知障害、いわゆるMCIの相談は、生活が大きく崩れてから始めるものとは限りません。
むしろ、「まだ生活はできているけれど、以前とは少し違う」と家族が感じる段階で、一度状態を整理しておくことには意味があります。
近年は、軽度認知障害や軽度認知症の段階で、治療の選択肢を考える場面も出てきています。
そのため、「本人が認めないから様子を見る」だけではなく、家族が気づいた段階で相談する意味が大きくなっています。
親が物忘れを認めないことは珍しくありません
物忘れについて家族が心配していても、本人はあまり困っていないように見えることがあります。
「そんなことはない」
「誰でも忘れる」
「年を取れば普通のこと」
「病院に行くほどではない」
このように言われると、家族はそれ以上強く言いにくくなります。
本人が物忘れを認めないからといって、家族の心配が大げさとは限りません。
物忘れの自覚が乏しいこともあります。
認知症と言われることへの怖さがあることもあります。
病院に行くことで、自分が弱くなったように感じることもあります。
特に軽度認知障害、MCIの段階では、本人の生活能力がある程度保たれているため、本人自身も変化に気づきにくいことがあります。
家族が気づく小さな変化が大切です
物忘れ外来では、本人の話だけでなく、家族が気づいている変化も重要な情報になります。
たとえば、次のような変化はありませんか。
同じ話や同じ質問が増えた。
約束や予定を忘れることが増えた。
薬の飲み忘れが出てきた。
財布、鍵、通帳などを探す時間が増えた。
お金の管理が以前より不安になった。
料理や片付けの段取りに時間がかかるようになった。
説明したことを、あとで忘れてしまう。
こうした変化が一つひとつは小さく見えても、以前と比べて増えている場合には、外来で状態を確認する意味があります。
「本人は認めていないけれど、家族から見ると明らかに以前と違う」
この感覚は、受診を考えるうえで大切なサインになることがあります。
受診の目安は「生活が崩れてから」ではありません
物忘れ外来に相談する目安は、生活が完全に崩れてからではありません。
道に迷う。
火の不始末がある。
お金の管理ができなくなる。
服薬管理が大きく乱れる。
介護の負担が急に増える。
このような状態になってから初めて相談するものだと思われがちですが、実際にはその前の段階でも相談する意味があります。
まだ歩いて来られる。
家族と一緒に外来まで来られる。
日常生活はおおむね保たれている。
しかし、以前より物忘れや段取りの悪さが目立ってきた。
このような時期は、軽度認知障害、MCIの可能性を含めて、状態を整理する段階と考えられます。
遠くの専門病院に行くほどではないと思っている段階でも、駅前のクリニックで一度相談しておく。
それだけでも、ご本人にとっても、ご家族にとっても、今後の見通しを立てやすくなります。
MCI・軽度認知障害の段階で相談する意味
MCIは、認知症そのものではありません。
一方で、まったく問題のない状態とも言い切れません。
「年齢相応の物忘れなのか」
「MCIと考えられる状態なのか」
「認知症の初期が疑われるのか」
こうした点は、家族だけで判断することが難しい場合があります。
物忘れの背景には、認知症以外の要因が関わっていることもあります。
不眠、気分の落ち込み、薬の影響、身体疾患、生活環境の変化などで、物忘れのように見えることもあります。
だからこそ、「認知症かどうか」を家族だけで決めるのではなく、外来で状態を整理することが大切です。
原因が何であっても、状態を整理しないまま長く様子を見ると、家族の不安だけが大きくなっていくことがあります。
早めに外来で確認しておくことで、今後どのように経過を見るか、どのような検査や治療が必要になり得るかを考えやすくなります。
「薬を試せる可能性」を知りたい方へ
近年は、認知症がかなり進行してからではなく、軽度認知障害や軽度認知症の段階で治療の選択肢を考える場面も出てきています。
そのため、親の物忘れが気になり始めた段階で、
「MCIの段階で試せる治療はあるのか」
「薬を使える可能性があるのか」
「専門的な検査が必要な段階なのか」
と考えるご家族も増えています。
もちろん、すべての物忘れに薬が使えるわけではありません。
薬を使えば認知症が完全に治る、という話でもありません。
また、治療薬の対象になるかどうかは、診断、検査、身体状態、通院負担などを含めて慎重に考える必要があります。
それでも、「本人はまだ大丈夫と言っている」という段階であっても、MCIの可能性や治療の選択肢について一度整理しておくことには意味があります。
「何かできることがあるなら、早めに知りたい」
「親が歩いて通えるうちに相談しておきたい」
そのような段階で、物忘れ外来を利用することができます。
本人が認めないときほど、家族が気づいた変化の整理が大切です
親が物忘れを認めない場合、家族だけで受診をすすめ続けると、かえって話がこじれてしまうことがあります。
「認知症かどうか」を家庭内で判断しようとすると、本人も家族も疲れてしまいます。
大切なのは、本人を説得しきることではなく、家族が気づいている変化を整理しておくことです。
いつ頃から変化があるのか。
同じ質問や確認が増えているのか。
薬の飲み忘れや予定の忘れがあるのか。
お金の管理、買い物、家事の段取りに変化があるのか。
眠り、気分の落ち込み、意欲低下が関係していないか。
こうした情報は、物忘れ外来で状態を確認するうえで重要です。
本人が「まだ大丈夫」と言っている段階でも、家族から見て以前と違う変化がある場合は、外来で確認すべき点を整理する意味があります。
ご家族が気づいている変化をWEB問診に入力していただくことで、MCI・軽度認知障害の可能性や、薬物療法を含めた現実的な治療方針を検討しやすくなります。
院長は、認知症の進行期から看取りまで経験しています
保谷駅前こころのクリニックの院長は、認知症専門病院で認知症診療に携わってきました。
認知症の初期だけでなく、症状が進行した時期、介護負担が大きくなる時期、そして最期のお看取りまで経験しています。
認知症は、検査の点数だけで判断できるものではありません。
ご本人の生活。
家族との関係。
服薬管理。
通院のしやすさ。
今後、どのように暮らしていくか。
こうした現実の生活全体を見ながら、状態を整理していく必要があります。
進行した認知症の大変さを知っているからこそ、まだ生活が保たれている段階、まだ家族と一緒に歩いて来院できる段階で相談する意味を大切にしています。
当院の物忘れ外来で相談しやすい段階
当院の物忘れ外来は、強い興奮、暴言、徘徊、介護拒否など、進行した認知症に伴う行動・心理症状への対応を中心とする外来ではありません。
一方で、物忘れはあるものの、日常生活はおおむね保たれている方、家族と一緒に来院できる方、MCIの段階で治療の選択肢を知りたい方の相談を想定しています。
まだ歩いて来院できる段階。
物忘れが気になり始めた段階。
MCIの可能性を相談したい段階。
薬を試せる可能性があるのか知りたい段階。
このような時期であれば、外来で現在の状態を確認し、必要に応じて今後の方針を考えていくことができます。
西東京市・保谷・大泉学園で物忘れ外来をお探しの方へ
保谷駅前こころのクリニックは、西武池袋線・保谷駅北口すぐ、いなげや保谷駅前店2階にあります。
保谷、西東京市、大泉学園、ひばりヶ丘周辺から、歩いて通いやすい駅前のクリニックです。
物忘れが気になり始めた段階では、遠くの大きな病院に行くこと自体が負担になることがあります。
まずは駅前の通いやすい場所で、今の状態を整理する。
そのうえで、必要に応じて検査や専門医療機関との連携を考える。
そのような入口として、物忘れ外来を利用していただければと思います。
「本人はまだ大丈夫と言っている」
「でも、家族から見ると以前とは違う」
「MCIの段階で試せる治療があるのか知りたい」
そのような段階で、WEB問診に現在の様子を入力していただくことで、物忘れの原因やMCIの可能性、薬物療法を含めた現実的な治療方針を外来で検討しやすくなります。
保谷駅ホームからも見える、いなげや保谷駅前店2階のクリニックで、日曜も診療しています。
初めての受診に不安がある方でも、ご家族と一緒に来院しやすい駅前の環境です。
本人が「まだ大丈夫」と言っている段階でも、ご家族から見て以前と違う変化がある場合は、その変化をWEB問診にご入力ください。
外来で確認すべき点を整理し、MCI・軽度認知障害の可能性や、薬物療法を含めた現実的な治療方針を検討する入口になります。
保谷駅前こころのクリニック
