2026年1月24日
動悸や息苦しさ、不安が続いているけれど発作とまでは言えない——。
そんな「パニック発作の手前」の状態について、心と体の仕組み、受診の目安、整え方を解説します。
大きな不幸があるわけではない。
むしろ、周りから見れば「うまくいっている」ほうかもしれない。
それでも、胸の奥がざわつく。
理由のはっきりしない不安が、ふとした瞬間に湧いてくる。
夜、眠ろうとすると考えが止まらない。
日中も、「このままで大丈夫だろうか」という感覚が離れない。
そして最近、こんな身体のサインが混ざってきた——
動悸、息苦しさ、めまい、手足のしびれ、汗。
「倒れるほどではないけど、怖い」。
この段階は、パニック発作の手前にあたることがあります。
発作になってからではなく、発作になる前に整える価値があります。
「不安を感じてはいけない」場所にいるとき
不安の背景には、こんな思いが隠れていることがあります。
•仕事は続いている
•家庭や生活は一応回っている
•取り立てて困っている理由が見当たらない
そのため、
「この状況で不安になるのはおかしい」
「もっと大変な人はいる」
そうやって、不安そのものを否定してしまう。
でも、不安は理由があって出てくる反応です。
「感じてはいけない」と押し込めるほど、形を変えて残ります。
それが、動悸・息苦しさ・不眠・集中力低下として現れることもあります。
とくにパニック発作の手前では、「また起きたらどうしよう」という予期不安が、日常の自由を少しずつ削っていきます。
「発作」ではなくても、身体は反応する
パニック発作は、ある日突然完成形で起きるとは限りません。
先に、こんな小さな前兆が増えることがあります。
•電車や会議、美容院、レジの列など「逃げにくい場所」が怖くなる
•出口や人混みが気になる
•呼吸を意識してしまい、うまく吸えない感じがする
•動悸が来ると「このままおかしくなるかも」と思ってしまう
ここで大切なのは、あなたが弱いからではなく、
自律神経が危険を学習しかけている可能性がある、という点です。
不安は弱さではなく、調整のサイン
不安が強い方には、共通点があります。
•真面目
•責任感が強い
•周囲に気を配り続けてきた
•「ちゃんとしなければ」と思いがち
こうした人ほど、不安が出るまで無理を重ねています。
不安は、怠けたい心ではありません。
「今のやり方では、もう負荷が大きいですよ」という、こころとからだのブレーキです。
心療内科でしていること
心療内科では、不安を無理に消そうとはしません。
•不安がいつ強くなるのか(場所・時間・状況)
•体の症状としてどう出ているのか(動悸/息苦しさ/めまい等)
•生活や仕事のどこで無理が重なったのか
•「避け行動」が増えていないか(電車を避ける/外出が億劫になる等)
こうした点を、一緒に整理します。
必要に応じて、睡眠や自律神経のバランスを医療の力で整えることもあります。
「気の持ちよう」では片づけない、現実的な調整です。
そして、ここが重要です。
発作が起きたときの逃げ道を準備するだけで、不安が下がる方もいます。
不安は、「逃げられない」「対処できない」と感じるほど強くなるからです。
受診のサイン
次のどれかに当てはまるなら、受診は早すぎません。
•動悸・息苦しさが、週に何度か起きる
•電車/会議/人混みなどが怖くなり始めた
•「また起きたらどうしよう」で予定が立てにくい
•眠りが浅い、寝つけない日が増えた
•不安で食欲や集中力が落ちてきた
「倒れてから」ではなく、生活が崩れる前が相談のタイミングです。
不安があるまま、頑張り続けてきたあなたへ
不安があるのに、
ちゃんと仕事に行って、生活を維持してきた。
それ自体が、あなたの努力です。
「まだ動けているから大丈夫」
ではなく、
「ここまで動いてきたからこそ、整える段階」
という考え方もあります。
不安を抱えたまま閉じ込められる場所から、
少し外に出るための選択肢として、医療があります。
保谷駅前こころのクリニックは、
不安を我慢する場所ではなく、
不安と一緒に、生活を立て直すためのクリニックです。
不安が強いときほど、
「通うこと自体が負担にならない」ことが大切です。
保谷駅前こころのクリニックでは、
発作になる前の不安や、
「まだ大丈夫だけど、怖い」という段階のご相談を多く受けています。
今の状態を整理するところからで構いません。
不安と一緒に、生活を立て直すための医療があります。
保谷駅前こころのクリニック
