2026年1月28日
退職して、時間ができたはずなのに――
なぜか心が落ち着かない。
些細なことでイライラする
配偶者にきつい言い方をしてしまい、あとから後悔する
考え込んでしまって、気持ちが切り替わらない
夜になると不安が強くなり、眠れない
「仕事を辞めたのに、楽にならない」
そんな違和感を抱えていませんか。
退職は「大きな喪失体験」でもあります
退職というと、
「自由になった」
「ゆっくりできる」
と前向きに捉えられがちです。
しかし、心の側面から見ると、退職は次のような喪失を伴います。
•社会的な役割を失う
•毎日のリズムがなくなる
•評価される場所が消える
•「自分は何者か」という感覚が揺らぐ
これは、仕事を失った失望感・喪失感として心に残ります。
自覚しづらいですが、こころには確実に負荷がかかっています。
イライラが増えるのは、性格の問題ではありません
退職後に多いのが、
•怒りっぽくなる
•些細なことで配偶者に強く当たってしまう
•怒ったあと、何時間も引きずる
という変化です。
これは「人間関係が悪くなった」のではなく、
心の余裕が限界まで削られているサインです。
背景には、
•将来への不安
•お金の心配
•親の介護問題
•「この先、何をしていいかわからない」という空白
こうした不安が積み重なり、
行き場のない緊張が、身近な相手に向かって噴き出してしまうのです。
「考え込んでしまう」「切り替えられない」状態について
退職後、
•何度も同じことを考えてしまう
•過去の選択を後悔する
•「あのとき辞めなければ」と思考が止まらない
という相談もよくあります。
これは、
脳が危険や不確実性を察知し、警戒モードから戻れなくなっている状態です。
「前向きに考えよう」と努力しても、
意志の力では切り替えられません。
睡眠が崩れると、こころはさらに不安定になります
退職後の睡眠トラブルは、とても多く見られます。
•寝つけない
•夜中に目が覚める
•朝早く目が覚めてしまう
•眠った気がしない
睡眠が乱れると、
• 不安が増幅する
• イライラが抑えられなくなる
• 考えが堂々巡りになる
という悪循環に入ります。
睡眠の問題は、退職後の心の不調の「結果」であり、同時に「原因」にもなります。
退職後の悩みは、医療で整理できることがあります
心療内科・精神科では、
「病名をつけること」だけが目的ではありません。
• いま起きている不調(不安・怒り・不眠)の整理
• 喪失体験への反応なのか、うつ状態なのかの見極め
• 睡眠を立て直す必要があるか
• 薬が必要かどうか(必要最小限で済むことも多いです)
• 今後の生活リズムの整え方
こうした「回復の地図」を一緒に作ることができます。
「何をしていいかわからない」時期に、ひとりで抱え込まないでください
退職後の空白期間は、
怠けている時間でも、失敗している時間でもありません。
人生の節目で、心が揺れるのは自然なことです。
• イライラが増えている
• 不安が抜けない
• 睡眠が崩れている
• 家族関係がぎくしゃくしてきた
こうしたサインが出ているときは、
早めに相談することで、長引かせずに済む場合が多いのも事実です。
「この程度で受診していいのだろうか」
そう感じる方ほど、実は適切なタイミングであることが少なくありません。
保谷駅前こころのクリニック
