2026年1月29日
シフトワークの睡眠の乱れは、気合や生活改善だけでは整いません。
理由はシンプルです。
• 体内時計(概日リズム)がずれる
• 眠るべき時間帯に、脳が覚醒しやすい
•「眠らなきゃ」という意識が、さらに覚醒を強める
その結果、
• 布団に入っても眠れない
• いったん寝ても途中で目が覚める
• 睡眠時間が足りないまま勤務に入る
このサイクルが繰り返されます。
「睡眠導入剤を使いたい」という希望は自然です
この層の方が、よく口にされるのは次の希望です。
• 「短時間だけ効いてほしい」
• 「翌日に残らない薬がいい」
• 「毎日ではなく、必要なときに使いたい」
これは、楽をしたいからでも、頼り切りたいからでもありません。
「働くために眠る」――そのための調整手段として、睡眠薬を使いたいという考え方です。
短時間作用型の睡眠薬が向いているケース
不安や抑うつがなく、問題が入眠に限られている場合、
次のような特徴をもつ薬が選択肢になります。
• 作用時間が短い
• 翌日に残りにくい
大切なのは、
• どの時間帯に使うか
• どの勤務パターンで必要か
• どの頻度なら無理がないか
を、最初から設計することです。
医療で行うのは「調整」
このタイプの睡眠問題に対して、医療が目指すのは
毎日同じ薬を飲み続けることではありません。
• 勤務表を見ながら使い分ける
• 使わない日を意図的につくる
• 効きすぎ・翌日への残りを避ける
• 必要がなくなれば、減らす・やめる
睡眠薬は、調整するものです。
とくにシフトワークでは、「調整前提」での使用が重要になります。
「病気ではないから行かなくていい?」という迷いへ
よくある迷いです。
けれど、心療内科・精神科は病気の人だけが来る場所ではありません。
• なぜ眠れないのかを整理する
• 自分に合う「効き方」を見つける
• 仕事を続けられる睡眠を確保する
これは、働く人のコンディション管理でもあります。
シフトワークで働き続けるために
• 不安も抑うつもない
• ただ、睡眠だけが不規則
• 必要なときに、短く効く薬で調整したい
その考えは、正しいです。
睡眠は、根性では整いません。設計と調整で整えるものです。
「この働き方を続けたいから、睡眠を確保したい」
そう思ったとき、医療は使っていい選択肢です。
保谷駅前こころのクリニック
