2026年2月12日
― 眠れない夜に脳で起きていること ―
「睡眠薬」と聞くと、
どこか怖い、依存しそう、自然じゃない。
そんなイメージを持つ方も少なくありません。
一方で、
GABA(ギャバ)という言葉を聞いたことはありますか。
サプリメントや飲料の名前で目にすることも多いこの物質は、
実は眠りと深く関係している脳内物質です。
• 興奮しすぎた脳を落ち着かせる
• 緊張や不安をやわらげる
• 体と心を「休む方向」に導く
GABAとは何か
GABAは、私たちの脳の中にある
ブレーキ役の神経伝達物質です。
夜、自然に眠くなるとき、
脳の中ではGABAの働きが重要な役割を果たしています。
眠れないとき、脳では何が起きているのか
不眠の方の多くは、
「疲れているのに眠れない」という状態にあります。
これは意志の問題ではなく、
脳のブレーキがうまく効いていない状態です。
• 仕事のことを考え続けてしまう
• 布団に入ると頭が冴える
• 眠ろうとするほど目が覚める
このとき、
GABAの働きが相対的に弱くなり、興奮系が勝っている
と考えられています。
睡眠薬は「眠らせる薬」ではない
よくある誤解ですが、
睡眠薬は「無理やり眠らせる薬」ではありません。
特に、
GABAに関係する睡眠薬は、
• 脳の過剰な覚醒を抑える
• 自然な眠りに近づける
• 眠りに入りやすい環境を整える
という役割を持っています。
つまり、
GABAの働きを手助けする薬
と考えるとイメージしやすいでしょう。
GABAとサプリメントは同じ?
ここもよくある疑問です。
市販のGABAサプリメントは、
「リラックスを助ける」目的で作られていますが、
• 脳への作用は限定的
• 不眠症の治療としては不十分なことが多い
というのが実際です。
一方、心療内科・精神科で使う薬は、
脳内のGABAシステムに医学的に働きかけるため、
症状に応じた調整が可能です。
「依存が怖い」と感じている方へ
睡眠薬に対する不安で、
とても多いのがこの声です。
ですが実際の診療では、
• 必要最小限
• 短期間
• 状態が整えば減量・中止
を前提に治療を行います。
一生飲み続ける前提ではありません。
むしろ、
眠れない状態を我慢し続ける方が、
不安・パニック・仕事への影響につながりやすい
というケースも少なくありません。
「眠れないだけ」で受診していいの?
結論から言えば、
問題ありません。
特に、
• 仕事はできている
• でも夜だけ眠れない
• このままで大丈夫か不安
こうした段階こそ、
治療がシンプルで、回復もしやすい時期です。
まとめ|GABAは「眠りのスイッチ」を助ける存在
• GABAは脳を落ち着かせる大切な物質
• 睡眠薬はGABAの働きを助ける役割を持つ
• 眠れないのは、意思や性格の問題ではない
• 早めに整えることで、悪化を防ぎやすい
眠れない夜が続いている方へ
西東京市・保谷・練馬区・大泉で
心療内科を探している方は、
「眠れないだけ」でもご相談ください。
今の状態を整理することから始められます。
保谷駅前こころのクリニック
