第47話「妊娠とこころ──妊娠がわかったとき」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第47話「妊娠とこころ──妊娠がわかったとき」

第47話「妊娠とこころ──妊娠がわかったとき」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2025年12月06日

産婦人科を受診して、エコーを見ながら先生から
「おめでとうございます、妊娠していますよ」と伝えられる瞬間。

ご自宅で妊娠検査薬を使って、すでに「もしかして」と分かっていても、
病院であらためて言葉にされるその一言には、やはり特別な重みがあります。

うれしくて、ホッとして、ふわっと現実味がわいてきて──
その場では先生の説明を聞いているつもりでも、
家に帰るころには「何て言われてたっけ?」と思い出せない、
そんな方も少なくありません。

それは「ちゃんと話を聞いていないから」ではなく、
こころが大きな出来事を受け止めようとして、
一時的にいっぱいいっぱいになっているからです。

「本当にお腹に赤ちゃんがいるんだ」
「ちゃんと育てられるかな」
「仕事はどうしよう」「親にはいつ話そう」──
うれしさと同じくらい、いろいろな不安や現実的な心配ごとも、
一気に頭の中に押し寄せてきます。

もし、帰宅してから
「大事なことを聞き逃したかも」と不安になったら、
次の受診までに質問をメモしておくのもひとつの方法です。
母子手帳やスマホのメモに、
・次は何週に来ればいいのか
・薬はどうしたらいいか
・仕事や家事で気をつけること
など、気になったことを書き出しておくと、
健診のときに少し落ち着いて相談しやすくなります。

妊娠がわかった瞬間の、あの特別な気持ち。
それは、喜びと同時に、
「これからの人生が少しずつ変わっていく」という
こころのスタートラインでもあります。

うれしさの影で、ふと不安になったり、涙が出てきたりしても、
それはおかしなことではありません。
むしろ、それだけ大きな出来事を、
あなたのこころが一生懸命受け止めようとしている証拠です。

ひとりで抱え込まずに、少しずつ言葉にしながら、
あなた自身のペースで「妊娠した自分」を
受け入れていければ十分だと思います。

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