2025年12月26日
布団に入って、部屋は暗い。からだは疲れているはずなのに、眠れない。
「早く寝なきゃ」と思うほど、目が冴えていく——そんな夜はありませんか。
それは意思が弱いからではなく、脳と体が起きる方向にスイッチを入れてしまっている状態です。
1)「寝なきゃ」が脳の監視モードを強める
人の脳は、本来、眠りに落ちるときに少しずつ力が抜けていきます。
ところが「眠れているか?」と確認し始めると、脳は監視モードに入ります。
眠りは頑張って起こすものではなく、緩んで落ちていくもの。
監視が強まるほど、眠りに必要なゆるみが消えてしまいます。
2)不安→交感神経→覚醒、という短いループ
「明日つらい」「また眠れないかも」
この不安が出ると、からだは危険に備えるために交感神経が優位になります。
心拍が上がる、呼吸が浅くなる、筋肉がこわばる。
体は眠る準備ではなく、戦う準備を始めてしまうのです。
その結果、ますます眠れなくなり、不安が増えて…というループが回ります。
3)寝床が「眠れない場所」になっていく(条件づけ)
眠れない夜が続くと、布団に入ること自体が緊張を呼ぶようになります。
「ここは眠れない場所だ」という学習が、脳にできてしまう。
すると、眠ろうとするほどからだが構えてしまい、入眠が難しくなります。
これが不眠の悪循環の核です。
4)体内時計のズレも、静かに足を引っ張る
寝つけない原因はこころだけではありません。
起床時刻が日によってバラバラ、夜の強い光、寝る直前のスマホ。
体内時計が後ろにずれると、脳は「まだ夜ではない」と判断します。
眠気が来ないのに寝ようとすると、焦りが生まれやすくなります。
では、どうすればいい?
不眠の夜に必要なのは、根性ではなく仕組みの解除です。
そして、いちばん大切なのは、
「眠れない=自分が壊れている」ではない、と知ること。
今起きているのは、脳とからだが過敏になっている反応です。
もし「焦りが強い」「不安が育っている」「何週間も続いている」なら、
生活の工夫だけで抱え込まず、医療のサポートも選択肢になります。
保谷駅前こころのクリニックでは、睡眠薬を飲むかどうかの前に、
あなたの不眠がどのタイプの悪循環なのかを一緒に整理するところから始めています。
保谷駅前こころのクリニック
