第115話「あなたの選択と後悔するこころ」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第115話「あなたの選択と後悔するこころ」

第115話「あなたの選択と後悔するこころ」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年1月10日

選んだはずなのに、胸が苦しくなる夜があります。
「もし、あのとき別の道を選んでいたら」
頭の中で、同じ場面だけが何度も再生されてしまう。

転職。休職。別れ。治療。引っ越し。
大きな選択ほど、正解は一つではありません。
それでも後悔は、ときどきあなたの足首をつかんで、前に進む速度を落とします。

後悔は、あなたの誠実さの裏返し

後悔をする人は、たいてい真面目で、よく考える人です。
誰かを大切にしたかった。自分の人生も守りたかった。
その両方を抱えたまま選んだからこそ、あとから痛みが残る。

だからまず、ひとつだけ。
後悔があること自体は、弱さの証明ではありません。
それは、あなたが「ちゃんと選ぼう」とした証です。

こころが疲れていると、後悔は大きくなる

後悔が波のように去っていかず、沼のように続くとき。
そこには「選択の問題」だけではなく、こころの体力の低下が関わっていることがあります。

たとえば——

眠れない日が続く

朝が特につらい

考えが止まらず、同じ反省を繰り返す

何をしても「意味がない」と感じる

体は動いているのに、心だけが置いていかれる

睡眠不足や疲労、不安、抑うつ状態が重なると、脳は危険回避モードになります。
そのとき脳は、未来を整えるより先に、過去を検証し続けてしまう。
「次は失敗しないように」と。
けれど、それが行き過ぎると、あなたを守るはずの機能が、あなたを傷つけます。

「あのときの自分」は、いまのあなたではない

後悔の苦しさは、
いまの視点で過去の自分を裁いてしまうことにあります。

でも、あのときのあなたには、あのときの条件がありました。
分からないことがあった。守らなければならないものがあった。
体力も、気力も、時間も、限られていた。

それでもあなたは、
その時点で集められる材料の中で、必死に決めた。
その事実は、消えません。

後悔が来たときの、ひとつの言葉

後悔に反論しようとすると、余計に疲れます。
だから、叩き返すのではなく、受け止め直す言葉をひとつだけ置いてみてください。

「あのときの私にできたのは、これが精一杯だった」

この言葉は、過去を美化するためではなく、
あなたの足元を少しだけ温めるための言葉です。

そして、もうひとつだけ問いを足すなら——

「その選択で、守れたものは何だった?」

「もし友人が同じ状況なら、私は何と言うだろう?」

後悔は「間違い探し」だけをさせます。
でも、回復は「事情を理解すること」から始まります。

後悔が生活を壊し始めているなら

眠れない。食欲が落ちた。動悸がする。涙が止まらない。
仕事に行けない。家から出られない。
「消えてしまいたい」が頭をよぎる。

もしそんな状態が続くなら、後悔は性格ではなく、症状になっています。
不眠や不安、抑うつ、パニックなどが背景にあることも少なくありません。
適切に整えていくことで、後悔は「こころに刺さって抜けないもの」から「傍に静かに置けるもの」へ変わっていきます。

選択は、いつもきれいに終わるものではありません。
それでも、あなたは生きるために選んだ。
その歩幅を、いまここで責めすぎないでください。

保谷駅前こころのクリニックでは、来院前のWEB問診で、
「いつから」「どんな場面で」「何がいちばん苦しいか」を一緒に整理しながら、
まず、後悔の渦の外側に足場を作るところから始めます。
誰かと話すことで、あなたの時間が、また少しずつ前に流れ出しますように。

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