2026年2月04日
眠れないとき、
多くの人は「考えすぎているから眠れない」と感じます。
でも実際には、
問題の中心は視床下部にあります。
視床下部は、
・覚醒と睡眠の切り替え
・自律神経
・ストレス反応
をまとめて調整している、
脳のスイッチ盤のような場所です。
視床下部が「覚醒モード」から戻れない
強いストレスや緊張が続くと、
視床下部からオレキシンという物質が多く出続けます。
すると、
・夜になっても覚醒が下がらない
・眠気はあるのに頭が冴える
・ちょっとした刺激で目が覚める
という状態になります。
これは
眠れないのではなく、
視床下部が起きろと言い続けている状態です。
オレキシン受容体拮抗薬の役割
オレキシン受容体拮抗薬は、
・脳を無理に鎮める薬ではありません
・視床下部から出る「覚醒し続けろ」という信号を弱めます
結果として、
・覚醒が自然に下がる
・眠る力が前に出てくる
・本来の睡眠リズムに戻りやすくなる
つまり、
視床下部の過剰な覚醒を抑える薬です。
「眠らせる」のではなく「切り替えを助ける」
このタイプの睡眠薬は、
× 無理やり意識を落とす
○ 視床下部のスイッチを夜側に戻す
という考え方で使われます。
だからこそ、
・布団に入ると冴えてしまう
・ストレス背景の不眠
・夜中に目が覚めやすい不眠
といった
覚醒が主役の不眠に合いやすいのです。
眠れない夜が続くとき、
「自分の意思が弱い」と考える必要はありません。
視床下部が休めていないだけ、
ということも多いのです。
その整理から、治療は始められます。
保谷駅前こころのクリニック
