2026年3月07日
夜になると、思い出してしまう。
あの子が寝ていた場所。
小さな足音。
静かな呼吸。
布団に入ると、
その気配がないことを、
あらためて感じてしまう。
そして――
眠れなくなる。
ペットロスのあと、
不眠が続く方は少なくありません。
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ペットロスで不眠が起こる理由
ペットは、生活リズムの一部です。
朝の散歩
帰宅時の出迎え
寝る前の時間
日常の中に深く組み込まれている存在です。
その喪失は、脳にとって大きなストレスとなります。
すると
• 交感神経が高ぶる
• 思考が止まらない
• 感情が強く出る
という状態になり、眠りに入りにくくなることがあります。
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夜になると悲しみが強くなる理由
昼間は仕事や家事など、
こころが動いている時間です。
しかし夜は、
静けさの中で
思い出が浮かびやすくなります。
「あの時もっとこうしていれば」
そんな思考が続き、
脳が休めなくなることがあります。
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ペットロス後の不眠によくある症状
次のような状態は珍しくありません。
• 布団に入ると涙が出る
• 夜中に何度も目が覚める
• 朝早く目が覚める
• 夢にあの子が出てくる
これは、喪失に対する自然な反応です。
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ペットロスの不眠はいつまで続く?
個人差がありますが、
数週間〜数か月で
少しずつ落ち着くことが多いです。
ただし、
• 不眠が長期間続く
• 日中の生活に支障が出る
• 不安や動悸が強くなる
場合には、こころのケアが必要になることもあります。
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ペットロスで眠れないときの対処法
まず大切なのは、
「あの子を忘れよう」と無理をしないことです。
悲しみを否定すると、
眠りが浅くなることがあります。
そのうえで、
• 夜のスマートフォンを減らす
• 寝る前に深い呼吸をする
• 生活リズムを保つ
などが役立つことがあります。
必要に応じて、
短期間の睡眠調整を行うこともあります。
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ペットロスの悲しみは消えるものではありません
回復とは、
忘れることではありません。
大切だった存在を、
こころの中で穏やかな記憶に変えていくこと。
眠りが整うと、
その過程も少しずつ進みます。
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西東京市・保谷・大泉学園で
ペットロスによる不眠にお悩みの方へ
当院では
• ペットロスによる不眠
• ペットロスからの不安
• ペットロス後の生活調整
について相談を受けています。
医師として、そして動物医療にも関わってきた立場から、
人と動物の関係を理解した形でこころの整理をお手伝いしています。
「あの子の話をしてもいい場所」
そのような場として、静かにお待ちしています。
保谷駅前こころのクリニック
