第426話 ゴールデンレトリバーは賢い犬なのか?|人が好きで水辺が好きな理由【獣医師が解説】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第426話 ゴールデンレトリバーは賢い犬なのか?|人が好きで水辺が好きな理由【獣医師が解説】

第426話 ゴールデンレトリバーは賢い犬なのか?|人が好きで水辺が好きな理由【獣医師が解説】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年6月06日

ゴールデンレトリバーは、院長が、獣医診療時に色々な思い出があるワンちゃんです。熱中症で緊急往診した経験や、皮膚病の治療が多かったからかもしれません。水辺が好きな、猟犬であるゴールデンレトリバーを解説します。

ゴールデンレトリバーは賢い犬なのか

「ゴールデンレトリバーは賢い犬なのか」と気になって検索する方は少なくありません。

結論からいえば、ゴールデンレトリバーは賢い犬として知られています。
人との関わりを好み、指示を覚えやすく、家庭犬としても、盲導犬や介助犬などの分野でも知られる犬種です。

なお、正式には「ゴールデン・レトリーバー」と表記されることもありますが、この記事では検索されやすい「ゴールデンレトリバー」という表記も用いて説明します。

ゴールデンレトリバーは、明るく、人なつっこく、家族との距離が近い犬として語られることが多い犬種です。
一方で、

「ゴールデンレトリバーは落ち着きがない」
「ゴールデンレトリバーは散歩が大変」
「ゴールデンレトリバーは水が好きすぎる」
「ゴールデンレトリバーはテンションが高い」

と感じる飼い主の方もいます。

賢い犬だからといって、いつも冷静に行動するわけではありません。
ゴールデンレトリバーの賢さは、人をよく見る力、学習する力、家族との関係を作る力として表れます。
その一方で、好奇心や人なつっこさ、遊びへの意欲が強く出ることもあります。

ゴールデンレトリバーの賢さは「従順さ」だけではありません

犬の賢さランキングでは、ゴールデンレトリバーは賢い犬種として紹介されることがあります。

ただし、ゴールデンレトリバーの賢さは、「おすわり」や「待て」を覚えることだけではありません。

家族の表情をよく見る。
褒められた経験を覚えている。
遊びの流れを理解する。
散歩コースを覚える。
飼い主の声の調子に反応する。
人に喜んでもらうことを好む。

こうした日常の反応の中にも、ゴールデンレトリバーらしい賢さが見えることがあります。

ゴールデンレトリバーは、人との関係の中で力を発揮しやすい犬種です。
そのため、家族と一緒に過ごす時間、遊び、散歩、声かけ、褒められる経験が、その子の行動に大きく関わってきます。

ゴールデンレトリバーは、もともと猟で獲物を回収する役割を持つ犬です

ゴールデンレトリバーは、もともと人が猟をする中で、撃ち落とされたカモなどを回収する役割を担ってきた犬種です。カモは、大抵の場合、人間では接近が困難な場所に落ちていきます。そのため、人間が回収しようとすると、時間がかかり過ぎることが多く、いつも猟師を悩ませます。しかし、レトリバーは、水に飛び込んで、素早く獲物を回収する頼もしい相棒として働きます。え?うちのワンちゃんにそんなことはさせられないから、自分が水に飛び込むですって?カモが獲れる季節は真冬です。とても、人間では、真冬の池に飛び込めないと思いますよ。

「レトリバー」という名前には、回収する犬という意味です。

そのため、ゴールデンレトリバーには、

人の指示を見る。
投げたものを追いかける。
くわえて持ってくる。
水辺に興味を示す。
人と一緒に作業することを好む。

といった特徴が見られることがあります。

もちろん、家庭犬として暮らしている現在のゴールデンレトリバーが、すべて同じ行動をするわけではありません。
それでも、ボール遊びが好きだったり、物をくわえて運んだり、水辺に興味を持ったりする様子には、犬種としての背景が関係していることがあります。

ゴールデンレトリバーの賢さは、単に指示を覚えるだけではありません。
人の動きを見ながら、一緒に何かをする力として表れることがあります。

ゴールデンレトリバーは水が好きなのか

ゴールデンレトリバーは、猟で回収する役割を持ってきた犬種であり、水辺での作業に関わってきた背景があります。
そのため、水に興味を示す子は少なくありません。

もちろん、すべてのゴールデンレトリバーが水を好きとは限りません。
水が大好きな子もいれば、足が濡れるのを嫌がる子もいます。

ただ、ゴールデンレトリバーには、

水たまりに入りたがる。
川や池を見つけると近づきたがる。
泥の中でも気にせず遊ぶ。
濡れることをあまり嫌がらない。
散歩中に急に水辺へ向かおうとする。

といった様子が見られることがあります。

飼い主からすると、「なぜそこに入るのか」と思うような場面でも、犬にとっては興味、遊び、涼しさ、におい、好奇心が重なっていることがあります。

散歩中に池や川へ近づくときは注意が必要です

ゴールデンレトリバーは水が好きな子が多い一方で、水辺では注意が必要です。

「泳げそうに見える」
「大型犬だから大丈夫そう」
「水が好きだから問題ないだろう」

と思っていても、実際には危険な場面があります。

池や川では、足場が滑りやすいことがあります。
水深が急に深くなることがあります。
岸に戻りにくい場所があります。
流れがある場所では、犬が思ったように動けないことがあります。
高齢犬や体力の落ちた犬では、途中で疲れてしまうこともあります。

散歩の途中で水辺に近づいたとき、勢いよく飛び込もうとする子もいます。
中には、池に落ちたあと、慌ててしまい、うまく泳げずに溺れそうになる子もいます。

「水が好き」と「安全に泳げる」は同じではありません。
水辺ではリードを短めに持ち、足場や深さ、周囲の状況を確認することが大切です。

賢い犬でも、好奇心で動いてしまうことがあります

ゴールデンレトリバーは賢い犬です。
しかし、賢い犬でも、好奇心や楽しさが勝つことがあります。

水辺を見つけた。
鳥やボールに反応した。
家族が楽しそうにしている。
暑くて水に入りたくなった。
においが気になった。
遊びのスイッチが入った。

このような場面では、普段は落ち着いている子でも急に動くことがあります。

特に30キロを超える大型犬は、体の力が強く、飼い主が予想していない方向へ引っ張られることがあります。
そのため、散歩中の水辺、坂道、濡れた地面、人や犬が多い場所では、普段以上に注意が必要です。

ゴールデンレトリバーの賢さを信じることは大切です。
ただ、それと同時に、「犬は楽しいものに強く反応することがある」という前提で環境を整えることも大切です。

ゴールデンレトリバーのしつけで大切なこと

ゴールデンレトリバーは人との関わりを好む犬種だからこそ、しつけでは一貫性と安心感が大切です。

褒められる経験を積む。
落ち着いて待つ練習をする。
散歩中に急に引っ張らないように練習する。
水辺や人混みで興奮しすぎないようにする。
家族内でルールをそろえる。
大型犬としての力の強さを前提にする。

こうした積み重ねが大切です。

ゴールデンレトリバーは、人が好きで、楽しいことも好きな犬です。
そのため、遊びながら学ぶことが得意な子もいます。

一方で、テンションが上がりやすい子では、興奮を落ち着ける練習も必要になります。
「賢いから自然に落ち着くはず」と考えすぎず、日常の中で少しずつ練習していくことが大切です。

ゴールデンレトリバーは飼いやすい犬なのか

ゴールデンレトリバーは、穏やかで人なつっこい犬種として紹介されることがあります。
そのため、「飼いやすい犬」という印象を持つ方もいるかもしれません。

たしかに、家族との関わりを好み、明るく、学習意欲がある子も多い犬種です。

一方で、ゴールデンレトリバーは大型犬です。
体が大きく、力も強く、運動量も必要です。
散歩、食事、抜け毛、シャンプー、通院、老犬期の介護など、生活全体に関わる負担も小さくありません。

「人が好きで優しい犬」という印象だけでなく、大型犬としての現実も考えておく必要があります。

飼いやすいかどうかは、犬種だけで決まるものではありません。
その子の性格、生活環境、家族の体力、散歩やケアにかけられる時間によっても変わります。

ゴールデンレトリバーの老犬期に見られる変化

ゴールデンレトリバーも年齢を重ねると、生活の中でさまざまな変化が見られることがあります。

散歩の距離が短くなる。
立ち上がりに時間がかかる。
段差を嫌がる。
寝ている時間が増える。
夜に落ち着かなくなる。
食欲や体重が変化する。
以前より不安そうに見える。

大型犬では、足腰の負担が生活に出やすくなることがあります。
若いころは元気に走っていた子でも、年齢を重ねると、散歩の距離や歩き方に変化が出ることがあります。

また、水が好きだった子でも、老犬期には体力や筋力が落ち、水辺で疲れやすくなることがあります。
若いころと同じ感覚で泳がせたり、無理に長く歩かせたりすると、負担になる場合があります。

いつもと違う様子が続く場合には、かかりつけの動物病院で相談することが大切です。

ゴールデンレトリバーとの暮らしは、飼い主の記憶にも深く残ります

ゴールデンレトリバーとの暮らしは、飼い主にとって強く心に残ることがあります。

帰宅するとしっぽフリフリで、おもちゃのぬいぐるみを咥えながら全身で喜んでくれた。
散歩を楽しみにしていた。
水辺を見ると目を輝かせていた。
家族のそばにいるのが好きだった。
年をとってからも、穏やかな表情でこちらを見ていた。

そうした記憶は、長く一緒に暮らした飼い主の心に残ります。

特に、病気、介護、看取りを経験した場合には、

もっと早く気づけたのではないか。
あのとき無理をさせてしまったのではないか。
治療の選択はよかったのか。
最後まで安心して過ごせたのか。

と考え続けてしまうことがあります。

ゴールデンレトリバーのように人との距離が近い犬の場合、介護や看取りの記憶も強く残ることがあります。
いつもそばにいた子の姿が見えなくなった後、眠れなさや不安、後悔が続く方もいます。

飼い主自身の疲れや不眠も、見過ごさないでよいものです

ゴールデンレトリバーとの暮らしは楽しい一方で、通院、介護、看取りの時期には、飼い主にも大きな負担がかかることがあります。

大型犬の介護で体力的に疲れる。
夜鳴きや徘徊で何度も起きる。
立ち上がりや移動の介助が必要になる。
病院通いが続いて疲れている。
最期の選択を思い出してつらい。
写真を見ると涙が出る。
家族に話しても温度差がある。
仕事や生活に影響している。

このような状態が続くと、犬のことだけでなく、飼い主自身の心身にも負担がかかります。

ペットを大切に思う気持ちと、飼い主自身の疲れは、同時に存在します。
疲れているから愛情がない、ということではありません。

獣医療と精神医療の両方から、ゴールデンレトリバーとの暮らしを考える視点

保谷駅前こころのクリニックの院長は、医師・精神保健指定医であると同時に、獣医師としての臨床経験も有しています。

ゴールデンレトリバーの性格、人なつっこさ、猟犬としての背景、水への興味、大型犬としての暮らし、老犬期の変化。
そして、それに伴う飼い主の不眠、不安、気分の落ち込み、仕事や生活への影響。

これらは、別々のもののようでいて、実際にはつながっていることがあります。

動物医療の視点から、ゴールデンレトリバーに何が起きているのかを理解する。
精神医療の視点から、飼い主自身の睡眠や不安、疲労を確認する。

その両方の視点があることで、ペットと暮らす方の負担をより具体的に整理しやすくなることがあります。

ペットの変化を理解している相手だからこそ、飼い主側に起きている眠れなさや不安も話しやすいことがあります。

ゴールデンレトリバーとの暮らしや介護、看取りの記憶が強く残り、眠れなさや不安、生活への影響が続く場合には、ご自身の心身の状態もあわせて整理してみることが大切です。

飼い主自身の眠れなさや不安、生活への影響が続いている場合には、必要に応じてWEB問診からご自身の状態をお知らせください。

保谷駅前こころのクリニックは、西武池袋線・保谷駅北口すぐ、いなげや保谷駅前店2階にあります。
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