第437話 夜更かしのあと、眠る時間だけ戻らなくなった方へ|生活は元に戻ったのに寝つけないとき【保谷・ひばりヶ丘・大泉学園】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第437話 夜更かしのあと、眠る時間だけ戻らなくなった方へ|生活は元に戻ったのに寝つけないとき【保谷・ひばりヶ丘・大泉学園】

第437話 夜更かしのあと、眠る時間だけ戻らなくなった方へ|生活は元に戻ったのに寝つけないとき【保谷・ひばりヶ丘・大泉学園】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年6月09日

連休だった。

スポーツを夜遅くまで見ていた。

旅行に行った。

友人と遅くまで話していた。

動画を見ていたら、数日だけ寝る時間が遅くなった。

そのときは、それでよかった。

問題は、そのあとです。

翌日から仕事はいつも通り。

朝もいつもの時間に起きている。

もう夜更かしをしているわけでもない。

それなのに、

「寝る時間だけ戻らない」

ということがあります。

23時に寝たいのに、1時、2時まで眠くならない。

布団には入っているのに、眠れない。

朝は決まった時間に起きるので、睡眠時間だけが短くなっていく。

夜更かしをやめたのに眠れない。

この状態は、意外と困ります。

「昨日は早く寝よう」が、うまくいかない

睡眠は、

「今日は23時に寝よう」

と決めれば、その時間に必ず眠れるものではありません。

数日間でも寝る時刻が遅くなると、眠気が来る時間も後ろへずれることがあります。

そこで仕事が始まり、

「明日は朝が早いから、今日は絶対に早く寝なければ」

と思って22時や23時に布団へ入る。

ところが、まだ眠くない。

眠れない。

時計を見る。

「あと6時間しかない」

「明日の仕事、大丈夫かな」

と考え始める。

すると、

早く眠りたいはずなのに、眠ることを意識するほど目が冴えてくる。

そんな状態になることがあります。

夜更かしは終わったのに、不眠だけが残る

ここが、このタイプの不眠の特徴です。

きっかけになった夜更かし自体は、すでに終わっています。

それでも、

・寝つく時刻だけ遅いまま

・朝は仕事のため早く起きる

・睡眠時間が短くなる

・日中眠い

・夕方に強い眠気が出る

・休日に長く寝てしまう

・翌日の夜、また眠れない

という流れができることがあります。

「ただ夜更かししただけだから、そのうち戻る」

と考えていても、なかなか戻らない。

そんなときは、単に早く布団へ入るだけでは解決しないことがあります。

ポイントは「何時間眠ったか」だけではありません

睡眠の相談では、

「何時間眠れましたか」

だけを見るわけではありません。

たとえば、

普段は何時に寝ていたのか。

夜更かし中は何時に寝ていたのか。

現在は何時に布団へ入り、実際には何時頃眠っているのか。

朝は何時に起きているのか。

休日は何時まで寝ているのか。

昼寝をしているのか。

夜になると眠いのか、それとも眠気自体が来ないのか。

こうした「時刻」を確認すると、何が起きているのか整理しやすくなります。

睡眠時間だけではなく、

「眠れる時間がどこへ動いたのか」

を見ることが大切です。

早く寝ようと頑張りすぎていることもあります

翌朝仕事があると、眠れないこと自体が不安になります。

23時。

まだ眠れない。

0時。

まだ眠れない。

1時。

「もう5時間しか眠れない」

このように残り時間を計算し始めると、睡眠がいつの間にか「休む時間」ではなく、「成功させなければならない課題」になってしまうことがあります。

眠ろうとする努力そのものが、覚醒を強めてしまう。

不眠では、このようなことも起こります。

「生活は戻ったのに、睡眠だけ戻らない」

ここが受診を考える一つのタイミングです。

睡眠薬が必要かどうかは、その人によって違います

このような場合でも、全員に同じ睡眠薬を処方するわけではありません。

寝つきが悪いのか。

眠気が来る時間そのものが遅れているのか。

途中で何度も目が覚めるのか。

朝早く目が覚めるのか。

仕事への不安が強く、布団に入ると考え事が始まるのか。

睡眠の形によって考え方は変わります。

生活リズムを調整するだけでよい場合もあれば、状態によっては薬物療法を検討することもあります。

以前の記事では特定の睡眠薬を中心に紹介していましたが、実際の診療では薬の名前から治療を決めるのではなく、現在の睡眠の状態を確認してから治療方法を考えます。

「睡眠薬を飲むほどではない」と思っている方へ

このタイプの方は、日中は普通に働けていることが少なくありません。

会社には行けている。

食事もできている。

休日には外出もできる。

困っているのは、睡眠だけ。

そのため、

「心療内科に行くほどではないかな」

と思いやすいところがあります。

しかし、心療内科で相談する理由は、生活が完全に崩れていることだけではありません。

「仕事はできているけれど、夜だけ整えたい」

という相談もあります。

夜更かしをしていた理由より、「今も戻らないこと」が重要です

旅行だったのか。

スポーツ観戦だったのか。

連休だったのか。

動画だったのか。

飲み会だったのか。

きっかけそのものは、それほど重要ではないことがあります。

大切なのは、

もう普段の生活に戻っているのに、

睡眠だけが戻っていないことです。

夜更かしをしたことを反省する必要はありません。

必要なのは、

今の睡眠がどのようにずれているのかを確認することです。

「そのうち戻る」と待ち続けているうちに、眠れないこと自体を気にするようになると、不眠が長引くこともあります。

夜更かしは終わった。

仕事も始まった。

生活も戻った。

それなのに、

眠る時間だけが戻らない。

そんなときは、一度、睡眠そのものを整えることを考えてもよいかもしれません。

保谷駅前こころのクリニックでは、寝つきの悪さ、中途覚醒、早朝覚醒など、睡眠に関するご相談に対応しています。

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