2026年10月31日
就職先は決まっている。
卒業までに必要なのは、卒業研究をまとめること。
それなのに、パソコンを開いても文章が出てこない。集めた資料を読み返すだけで時間が過ぎる。指導教員への連絡も、後回しになっている。
「あと少しなのに、どうしてできないのだろう」と焦ってきてしまう。
そんなふうに、自分を責めたりしていませんか。
進路が決まっていても、こころの負担がなくなるとは限りません。卒業研究の仕上げと、新しい生活への準備が重なる時期に、不調を感じる場合があります。
「卒業できなかったら」の予期不安が、就職への不安にもつながる
卒業研究の締切が近づくと、目の前の作業だけではなく、その先まで気になってしまうことがあります。
「提出が間に合わなかったら、卒業はどうなるのだろう」
「卒業できなかったら、決まっている就職はどうなるのだろう」
「今の自分で、春から本当に働けるのだろうか」
一つの段落をまとめたいのに、頭の中では卒業や就職の心配が広がっていく。焦るほど作業が進まず、進まないことがさらに不安になる。
周囲から「就職も決まって、ひと安心だね」と言われると、つらさを話しにくくなることもあるでしょう。
先の予定が決まっていることと、今の心身に余裕があることは、別々に考えてよいのです。
研究が進まないときは、生活全体の変化も俯瞰して確認する
卒業研究が進まない理由には、内容の難しさや作業量、指導の受け方など、さまざまなものがあります。
一方で、以前と比べて次のような変化が重なっている場合は、心身の状態にも目を向けてみてください。
「研究を頑張れば解決する」と思っていても、睡眠や気分、集中力の変化によって、作業そのものが難しくなっている場合があります。
作業が止まっているという一点だけで、怠けや能力の問題と決めつける必要はありません。
卒業研究の相談と、体調の相談を並行して進める
研究上の困りごとは、まず「どこで止まっているか」を小さく分けてみましょう。
結果の整理なのか、考察なのか、文章の修正なのか。それとも、何から手をつければよいか分からない状態なのか。
指導教員に連絡するときも、すべてを説明しようとせず、現在できている部分と、止まっている部分を短く伝える方法があります。
体調のために作業が難しい場合は、そのことも相談してかまいません。提出要件や期限、利用できる支援については、指導教員や大学の窓口に確認しましょう。
一方、眠れない、食べられない、気分が落ち込むといった問題は、大学の保健センターや学生相談室、医療機関で相談できます。
研究の進め方を相談することと、体調を整えることは、同時に進めてよいものです。
卒業まで我慢せず、相談してよい目安
眠れない日が続く、気分の落ち込みや強い不安が続く、疲れやすく何も手につかないときは、一人で抱え込まず相談してください。
特に、研究だけでなく、食事、身支度、外出、必要な連絡などにも支障が出ている場合は、早めに相談することが大切です。
「提出が終わっても不調が続いたら受診しよう」と、先延ばしにする必要はありません。
診察では、いつから不調があるか、睡眠や食欲はどうか、研究や生活にどの程度影響しているかを確認します。症状だけで病名を決めず、経過や背景を含めて、必要な治療や支援を検討します。
卒業研究をまとめている今の状態を、WEB問診へ
「就職先は決まっているのに、卒業研究が進まない」
その一言からでも、今の状態を伝えることはできます。
保谷駅前こころのクリニックでは、成人の方の不眠、不安、気分の落ち込みなどについて、初診前のWEB問診で状態を確認しています。
問診には、卒業研究の締切、いつから作業が難しくなったか、不眠・意欲の低下・食欲の変化、日常生活で困っていることをご記入ください。うまく文章にまとめる必要はありません。
内容を事前に確認し、当院で対応可能な方へWEB予約をご案内します。WEB問診の送信だけでは予約は確定しません。
卒業と就職に向けて、まずは今の心身の状態を整理するところから始めてみませんか。
保谷駅前こころのクリニック
