2025年11月23日
しゃがんで、指をそっと突き出して、
「プスプス、ぷす……」と小さく呼びかけてみる。
不思議なことに、それだけで、
初めて会う猫さんや、少し距離のある野良さんが、
ゆっくりこちらを振り向いてくれることがあります。
すぐに近寄って鼻タッチする子もいれば、
安全な距離を保ったまま、じっと様子をうかがう子もいる。
一歩ふみ出しては立ち止まり、
「あなたはこわくない?」と確かめているような、そんな表情をすることもあります。
猫との距離の縮まり方は、
人と人とのこころの距離にも、少し似ているのかもしれません。
いきなり抱きしめるのではなく、まずはしゃがんで目線を合わせてみること。
相手のペースを尊重しながら、
「ここにいるよ」と静かに手を差し出してみること。
メンタルケアや人間関係も、本当はそれとよく似ています。
無理に踏み込んだり、急いで答えを出そうとするのではなく、
その人が近づいて来られるタイミングを待ちながら、
そっと指先を差し出しておくこと。
保谷駅前こころのクリニックも、
猫を呼ぶときのような、静かでやわらかな距離感を大切にしたいと考えています。
すぐに近づけなくても、遠くから様子を見ているだけでもかまいません。
「そろそろ行ってみようかな」と感じたときに、
ふっと歩み寄れる場所でありたいと思っています。
保谷駅前こころのクリニック
