第121話「飲まないと落ち着かないはGABAの学習──寝酒ループの正体」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第121話「飲まないと落ち着かないはGABAの学習──寝酒ループの正体」

第121話「飲まないと落ち着かないはGABAの学習──寝酒ループの正体」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年1月13日

「今日は飲まないで寝よう」と思っていたのに、夜になるとそわそわして、結局いつも通りの一杯。
飲むと落ち着く。眠れる。いったんは救われる。

でも、翌朝はだるい。夢が多い。途中で目が覚める。日中も不安が残る。
そして夜になると、また「飲まないと落ち着かない」と感じてしまう——そんな方もいるかもしれません。

これは意志が弱いからではありません。
脳が外からのブレーキの使い方に慣れてしまった結果として起きることがあります。
その中心にあるのが、GABA(脳のブレーキ)です。

1. 寝酒が効くのは、「GABAのブレーキ」を借りられるから

アルコールは脳の興奮を落ち着かせ、GABA系(ブレーキ)に寄せます。
そのため

•緊張がほどける
•考えが止まりやすい
•眠気が来る

2. 同じ刺激が続くと「慣れ」が起きる

脳はバランスを取ろうとするため、寝酒が続くと

•「外からブレーキが来る前提」
•「自前のブレーキを弱めても回る」
という調整が起きやすくなります。
すると、アルコールが抜ける時間帯に反動(リバウンド)が出やすくなります。

3. 夜中~明け方の不安は、リバウンドかもしれない

アルコールが切れてくる頃に

•途中覚醒
•悪夢
•動悸・焦り
•早朝覚醒
•理由のない不安
が出ることがあります。
朝「疲れが取れない」→夜「また飲まないと…」という回路が強まります。

4. 寝酒ループ=「慣れ」+「安心の記憶」

合図(夜・孤独・静けさ・スマホ)
不安・緊張
飲酒
一時的に楽になる
脳が覚える:「これが正解」

5. 抜け方は気合いより上書き

いきなり完璧は不要です。
まずは一杯の前に5分だけ別の安心を入れてみてください。

•白湯/温かい飲み物
•足湯
•画面を暗く・通知オフ
•眠る準備を先に1つ(歯磨き、照明を落とす)

飲む・飲まないの二択にしないことがポイントです。

※毎日多量に飲んでいる/飲まないと手が震える等がある場合、急な断酒は危険なことがあります。安全に整えるための医療を使ってください。

受診の目安

•寝酒の量が増えてきた
•夜中~明け方の不安・動悸が強い
•眠っているのに疲れが取れない
•「飲まないと眠れない」が怖い
•生活に支障がある

当院ではWEB問診で、言いにくいことも短い言葉で書けます。
「飲まないと落ち着かない」は、弱さではなく道順の問題かもしれません。道順は、変えられます。

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