第15話「不安とのつき合い方」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第15話「不安とのつき合い方」

第15話「不安とのつき合い方」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2025年11月18日

もし山の中で、突然クマに出会ってしまったら──。
あなたの心とからだは、一瞬で「身を守るモード」に入ります。
心臓がドキドキし、息が速くなり、体がかたくなる。
これはすべて「生きのびよう」とする、ごく自然な反応です。

実は、不安障害と呼ばれる状態のなかでも、似たことが起こっています。

理由がはっきりしないのに、急に強い不安におそわれる。
動悸や息苦しさ、めまい、手の震え、汗が出てきて、
「このまま倒れてしまうのでは」「おかしくなってしまうのでは」
と感じてしまう。
こうした強い不安発作は、パニック障害などでみられる症状の一つです。

また、仕事のこと、お金のこと、健康のこと、家族のこと…
頭のなかで「もしこうなったらどうしよう」という心配が止まらず、
ほぼ毎日のように不安が続いてしまう。
眠りが浅くなったり、集中しづらくなったり、常にどこか緊張しているような感覚が抜けないとき、
全般性不安障害などの可能性があります。

これらは決して、あなたの「性格が弱いから」「気が小さいから」起こるわけではありません。
本来なら「山でクマに出会ったとき」だけ強く働くはずの不安のセンサーが、
日常のささいな場面にも、過敏に反応してしまっている状態だと考えられます。

本当は安全な場所にいるのに、
心のどこかでいつも「どこかにクマがいないだろうか」と警戒し続けている。
その結果、外出や仕事、人付き合いそのものがしんどくなり、
少しずつ、あなたの行動の範囲や「安心していられる場所」が狭くなってしまうことがあります。

山でクマを見かけたとき、
一人でがまんしたり、「気のせいだ」と見なかったことにする人は多くないはずです。
距離をとり、周りに知らせて、安全な場所に向かい、必要なら助けを呼びます。
不安の症状も、本来はそれと同じで、
「自分だけでどうにかしなければ」と抱え込む必要はありません。

お薬が役に立つこともあれば、
「不安がどのように起こり、どう大きくなっていくのか」という仕組みを知り、
考え方や行動のパターンを少しずつ整えていくことで、
過敏になっているセンサーを穏やかにしていく方法もあります

もし今、
「いつもどこかでクマを警戒しているような疲れ」を感じていたら、
それは、相談してもいいですよ、というサインかもしれません。

保谷駅前こころのクリニックでは、
あなたの不安がどんな場面で、どんな形で顔を出しているのかを、一緒に整理しながら、
お薬・生活の工夫・カウンセリングなどを組み合わせて、
「クマを必要以上に怖がらなくてすむ心の状態」を目指していきます。

一人きりで山の中を歩き続ける必要はありません。
「もしかして、自分の中にもクマがいるかも」と感じたときは、
どうぞ一度、あなたの心の中で起きていることを聞かせてください。

保谷駅前こころのクリニック

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