第160話「オレキシン受容体拮抗薬が合わない人――シフトワークでは、別の考え方が必要なこともある」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第160話「オレキシン受容体拮抗薬が合わない人――シフトワークでは、別の考え方が必要なこともある」

第160話「オレキシン受容体拮抗薬が合わない人――シフトワークでは、別の考え方が必要なこともある」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年2月02日

「オレキシン受容体拮抗薬は自然で安全」
そう聞いて試したものの、
あまり合わなかったと感じる方もいます。

実はそれには、
はっきりした理由があるケースがあります。

その代表が、
シフトワーク(夜勤・交代制勤務)による不眠です。

シフトワークの不眠は、仕組みがまったく違う

シフトワークで眠れない人の多くは、

• 昼間に無理やり眠らなければならない
• 明け方や夕方など、本来眠くなりにくい時間に寝る必要がある
• 次の勤務まで「限られた時間で眠る」必要がある

という状況に置かれています。

これは、

• 不安が強い
• 覚醒が下がらない

といった一般的な不眠とは異なり、
体内時計(サーカディアンリズム)そのものがずれている状態です。

なぜオレキシン受容体拮抗薬が合わないことがあるのか

オレキシン受容体拮抗薬は、

• 夜になったら自然に眠る
• 朝になったら自然に目が覚める

という
本来の睡眠リズムが前提になっている薬です。

そのため、

• 「今から数時間だけ眠りたい」
• 「時間を選ばず、確実に眠りたい」

というシフトワーク特有のニーズには、
合わないことがあります

また、

• 効果の立ち上がりが穏やか
• 作用時間が比較的長め

という特性から、
起きるべき時間まで影響が残ると感じる方もいます。

シフトワークでは「短時間作用型」が合理的な場合もある

このようなケースでは、
短時間作用型のベンゾジアゼピン系睡眠薬
理にかなっていることがあります。

理由はシンプルです。

• 効き始めが比較的早い
• 必要な時間だけ作用しやすい
• 起床時刻をコントロールしやすい

つまり、

「この時間から、この時間まで眠りたい」

という
シフトワーク特有の現実的な要求に応えやすいのです。

「ベンゾ=危険」という単純な話ではない

ベンゾジアゼピン系という言葉に対して、

• 依存が怖い
• 長期使用が問題

といったイメージを持つ方も多いと思います。

しかし医療の現場では、

• 用量
• 使用頻度
• 使用期間

をきちんと管理すれば、
短期間・限定的な使用が有効なケースは確かに存在します。

特にシフトワークでは、

• 毎日使わない
• 勤務前後だけ使う

といった
条件付き・戦略的な使い方が選択されることもあります。

大切なのは「薬の良し悪し」ではなく「相性」

オレキシン受容体拮抗薬が悪いわけでも、
ベンゾジアゼピン系が危険なわけでもありません。

重要なのは、

• なぜ眠れないのか
• いつ眠る必要があるのか
• どれくらいの時間眠りたいのか

という
生活リズムとの相性です。

シフトワークの睡眠は、自己判断で抱え込まなくていい

• 夜勤があるから仕方ない
• 眠れなくても我慢するしかない

そう思っている方ほど、
適切な調整で
睡眠の質が大きく変わることがあります。

保谷・大泉学園・西東京市エリアでも、
シフトワークによる睡眠相談は珍しくありません。

眠り方に「無理」を感じているなら、
一度、医療の視点から整理してみる価値はあります。

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