2026年2月16日
生理前になると、イライラする。
家族の何気ない一言に強く反応する。
職場でも余裕がなくなる。
あとになって、
「どうして、あんなに腹が立ったんだろう」
と後悔する。
そして検索する。
「PMS 婦人科」
「生理前 イライラ 心療内科」
ここで手が止まる方は少なくないと思います。
婦人科なのか。
心療内科なのか。
受診先を間違えたくない。
でも私は、最初から「正しい診療科」を一人で当てようとしなくてもよいと思っています。
受診先を正解することより、何に一番困っているのかを伝えることの方が大切です。
PMSには、身体の症状とこころの症状があります
PMSでは、
腹痛。
頭痛。
むくみ。
乳房の張り。
などの身体症状が出ることがあります。
一方で、
イライラ。
不安。
気分の落ち込み。
涙もろさ。
眠れない。
といった、こころの症状が前面に出る方もいます。
ですから、
「PMSだから必ず婦人科」
「イライラだから必ず心療内科」
というほど単純ではありません。
私は、
「今の生活を一番困らせているのは何ですか」
というところから考える方が分かりやすいと思っています。
「性格が悪くなった気がします」と話す方がいます
診察室では、
「生理前になると夫にものすごく腹が立ちます」
「会社で人の言葉に耐えられなくなります」
「その数日だけ、全部嫌になります」
という話を聞くことがあります。
そして、
「自分の性格が悪くなった気がします」
と話される方もいます。
ただ、毎月ほぼ同じ時期に強くなり、生理が始まると戻ってくるのであれば、「性格」という一言だけで片づけない方がよい場合があります。
毎月決まった時期に人格が変わるのではありません。
毎月決まった時期に、感情の音量が上がっているのかもしれません。
この見方をすると、自分を責めるだけでは見えなかったものが見えてくることがあります。
私は、イライラした「あと」も見ます
イライラする。
それだけなら数時間で終わるかもしれません。
でも実際には、
家族に当たってしまう。
職場で言い過ぎる。
そのあと自己嫌悪になる。
夜まで反省し続ける。
眠れなくなる。
翌朝さらに余裕がなくなる。
という連鎖になることがあります。
ですから、
「どのくらいイライラしますか」
だけではなく、
「そのイライラのあと、生活に何が起きていますか」
も大切です。
症状の強さより、その症状が生活のどこまで入り込んでいるのかを見る。
そこが診療では重要になります。
婦人科を先に考えたい場合
月経痛が強い。
出血について気になる。
月経周期が不規則。
婦人科疾患が心配。
ホルモン治療について相談したい。
こうした場合には、婦人科での評価が重要です。
身体の症状や月経そのものについて確認したい場合には、婦人科が適していることがあります。
こころの症状が中心なら、心療内科で整理できることもあります
一方で、
生理前のイライラが強い。
不安や落ち込みが目立つ。
眠れなくなる。
仕事に影響が出る。
家族との衝突が増える。
こうしたことが主な困りごとであれば、心療内科・精神科で相談することも選択肢になります。
必要に応じて婦人科での評価を考えればよいのであって、最初から自分で完璧に振り分ける必要はありません。
診療科を選ぶことに時間を使い続けるより、
「私は何に困っているのか」
を整理した方が、診療には役立ちます。
PMSかどうかは、「悪くなる日」だけではなく「戻る日」も見ます
PMS・PMDDを考えるとき、
いつつらくなるのか
だけではありません。
いつ戻るのか
も大切です。
生理前になるとイライラする。
生理が始まると少し戻る。
翌月、また同じ時期に起こる。
この周期が見えてくると、自分の状態を説明しやすくなります。
症状の強さだけではなく、戻る日まで見る。
これは、PMS・PMDDを整理するときに役立つ視点です。
婦人科か心療内科か迷っている方へ
受診先を一人で正解する必要はありません。
何に一番困っているのか。
それを伝えるところからで構いません。
当院は完全予約制です。
WEB問診をもとに医師が内容を確認し、当院でお力になれる場合にWEB予約をご案内します。
生理前に何が起きて、生活のどこで困っているのか。
そのままWEB問診に書いてください。
保谷駅前こころのクリニック
