2026年2月28日
「オレキシンとは何ですか?」
「オレキシンを抑える薬は安全ですか?」
「自然な眠気ってどういう意味?」
最近よく検索される言葉です。
実は、
眠れているのに疲れが取れない理由を理解する鍵が
このオレキシンにあります。
■ オレキシンとは何か?【簡単に解説】
オレキシンとは、
脳を覚醒させ続ける神経伝達物質です。
わかりやすく言えば、
👉「起きていなさい」と指示を出す覚醒スイッチ
日中、
・仕事に集中している
・緊張する場面にいる
・育児や家事で動き続けている
こうしたとき、オレキシンが働き、
脳の覚醒を維持しています。
本来は、とても重要な物質です。
■ なぜ夜になっても眠れないのか?
通常、夜になると
オレキシンの働きは自然に弱まります。
しかし、
・寝る直前までスマホ
・夜遅くまで仕事
・強いストレス
・責任感が強く常に気が張っている
こうした状態が続くと、
夜になってもオレキシンが下がらないことがあります。
その結果、
✔ 布団に入っても頭が冴えている
✔ 眠れても浅い
✔ 朝スッキリしない
という状態が起こります。
これが、
「オレキシンと眠気の仕組み」の関係です。
■ 自然な眠気とは何か?
自然な眠気とは、
❌ 強く眠らせること
ではなく
⭕ 覚醒を静かに下げること
です。
昔の睡眠薬の多くは、
脳全体を鎮静させる作用(GABA系)でした。
一方、最近の薬は
覚醒物質オレキシンの働きを抑える仕組みです。
つまり、
🟢 無理に眠らせる
のではなく
🟢 起き続ける力を弱める
この違いが、
「自然に近い眠り」と言われる理由です。
■ オレキシン受容体拮抗薬とは?
現在、日本で使用されている代表的な薬:
•デエビゴ(レンボレキサント)
•クービビック(ダリドレキサント)
•ボルズィ(スボレキサント)
これらはすべて
オレキシン受容体拮抗薬です。
特徴
✔ 依存リスクが比較的低い
✔ 筋弛緩作用が少ない
✔ 生理的睡眠構造を保ちやすい
※体質・生活リズムにより合う合わないはあります。
■ オレキシンが関係しやすいタイプ
以下のような方に多く見られます。
✔ 眠れているが回復感がない
✔ 夜になると考えが止まらない
✔ 日中は問題なく動けてしまう
✔ 責任感が強い
重度の不眠ではなく、
覚醒が下がらないタイプの睡眠質低下です。
この段階で整えるほうが、
治療はシンプルです。
■ よくある質問(FAQ)
Q. オレキシンを抑えると危険ではないですか?
日中の覚醒を完全に止めるわけではありません。
夜間のみ作用する設計になっています。
医師の管理下で適切に使えば安全性は高いとされています。
Q. 依存はありますか?
従来の一部睡眠薬と比べると
依存リスクは低いとされています。
ただし自己調整は避け、医師の指示に従うことが重要です。
Q. 薬を使わずに整えることはできますか?
軽い段階であれば、
リズム調整や光管理だけで改善することもあります。
■ 睡眠は削るのではなく整える
睡眠の目的は、
強く眠らせることではなく、
本来のリズムに戻すことです。
オレキシンの仕組みを理解するだけでも、
整え方は変わります。
■ 西東京市・保谷で睡眠外来をお探しの方へ
保谷駅北口すぐ。
日曜・祝日も診療。
完全予約制。
「重症ではないけれど整えたい」
その段階のご相談が多い外来です。
仕事や生活を止めずに整えることを大切にしています。
■ まとめ
オレキシンとは、
脳を覚醒させ続ける物質。
眠れない原因のひとつは、
この覚醒スイッチが夜まで続いていることです。
自然な眠気とは、
覚醒を静かに下げること。
無理に眠らせるのではなく、
脳のスイッチを整える。
それが、
現代の睡眠治療の考え方です。
保谷駅前こころのクリニック
