第283話「あの子を失ったあと、自分を責めてしまうときー「もっと早く気づけたのでは」と思い続けているあなたへ」【東京・保谷】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第283話「あの子を失ったあと、自分を責めてしまうときー「もっと早く気づけたのでは」と思い続けているあなたへ」【東京・保谷】

第283話「あの子を失ったあと、自分を責めてしまうときー「もっと早く気づけたのでは」と思い続けているあなたへ」【東京・保谷】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年5月04日

ペットを亡くした後、「もっと早く気づけたのでは」「最期の判断は正しかったのか」と自分を責め続けていませんか。ペットロスに伴う罪悪感や後悔は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。自費のペットロスカウンセリングで、あの子への思いを安心して話せる時間を作りましょう。

大切なペットを失った後、悲しみと一緒に強く出てくる感情があります。
それは、自分を責める気持ちです。
「もっと早く病院に連れて行けばよかった」
「治療の選択は、本当に正しかったのだろうか」
「最期の日、そばにいてあげられなかった」
「仕事に行かなければよかった」
「私があの子を苦しませてしまったのではないか」
「安楽死を選んだことは間違いだったのではないか」
「逆に、もっと早く楽にしてあげるべきだったのではないか」
頭では「仕方がなかった」と思おうとしても、心の中では何度も同じ場面がよみがえることがあります。
病院での説明。
最期の表情。
鳴き声。
呼吸の音。
火葬の日のこと。
家に帰ったときの、あの子のいない静けさ。
周りから「十分やったよ」「幸せだったと思うよ」と言われても、その言葉を受け取れないこともあります。
けれど、ペットロスの中で自分を責めてしまうことは、珍しい反応ではありません。
それは、あなたが弱いからでも、愛情が足りなかったからでもありません。
それだけ、あの子が大切な存在だったということです。
米国獣医師会は、動物を亡くしたときの悲嘆は、家族や親しい友人を亡くしたときの悲嘆と似た過程をたどることがあると説明しています。ペットとの別れは、単に「動物を失った」出来事ではなく、毎日の生活、役割、愛着、安心感を失う体験でもあります。


なぜ、ペットロスでは自分を責めやすいのか
ペットは、人間の言葉で「どこが痛い」「どうしてほしい」と説明することができません。
だからこそ、飼い主は亡くなった後に何度も考えてしまいます。
「あのときの様子は、病気のサインだったのではないか」
「あの治療を選ばなければ、もっと長く生きられたのではないか」
「あの子は本当は、どうしてほしかったのだろう」
ペットロスで自責感が強くなりやすい理由の一つは、飼い主が多くの判断を担ってきたからです。
病院へ行くかどうか。
検査を受けるかどうか。
治療を続けるかどうか。
入院させるか、自宅で看るか。
最期をどこで迎えるか。
苦痛をどう減らすか。
どの選択にも、はっきりした正解が一つだけあるとは限りません。
それでも、亡くなった後には、心が「別の選択をしていれば」と考え続けてしまうことがあります。
特に、病気の進行が早かった場合、突然亡くなった場合、看取りの判断を迫られた場合、延命治療や安楽死について悩んだ場合には、自責感が強く残ることがあります。
けれど、忘れないでください。
あなたは、未来をすべて知ったうえで判断したわけではありません。
そのとき持っていた情報、そのときの体力、そのときの環境、そのときのあの子の状態の中で、必死に考えて選んだのです。


「正しい選択だったか」だけで、愛情は測れません
ペットを亡くした後、私たちはよくこう考えます。
「あの判断は正しかったのか」
「あのとき、別の病院へ行くべきだったのか」
「治療を続けるべきだったのか、やめるべきだったのか」
「もっと何かできたのではないか」
けれど、看取りの場面では、後から振り返っても完全な答えが出ないことがあります。
命に関わる判断には、医学的な情報だけでなく、あの子の年齢、性格、苦痛の程度、通院の負担、家族の状況、経済的な事情、生活の質など、多くの要素が重なります。
大切なのは、「完璧な選択をしたか」だけではありません。
あの子のために考えたか。
苦しまないように願ったか。
少しでも穏やかに過ごしてほしいと思ったか。
その子らしい時間を守ろうとしたか。
もしそうであれば、そこには愛情がありました。
自責感が強いと、心はどうしても「できなかったこと」ばかりを探します。
でも、あの子との時間は、最期の数日や一つの判断だけでできていたわけではありません。
毎日のごはん。
名前を呼んだ声。
散歩道。
抱っこ。
ブラッシング。
一緒に眠った夜。
体調を気にして過ごした日々。
病院へ連れて行った時間。
苦しそうな姿を見ながら、それでも向き合った時間。
それらもすべて、あの子に向けられた愛情です。


「私は十分やった」と思えなくても大丈夫
周りから、こう言われることがあるかもしれません。
「十分やったよ」
「幸せだったと思うよ」
「もう自分を責めないで」
「早く元気になって」
その言葉が優しさから出ているとわかっていても、つらくなることがあります。
「十分やった」と思えないから苦しい。
「幸せだった」と信じたいのに、信じきれない。
「責めないで」と言われても、自分を責める気持ちが止まらない。
そういう状態でも大丈夫です。
自責感は、理屈だけでは消えにくい感情です。
むしろ、「責めてはいけない」と思うほど、責める気持ちが強くなることもあります。
まず必要なのは、自責感を無理に消すことではありません。
「私は今、それほど苦しいんだ」
「それほど大切な存在を失ったんだ」
そう気づくことです。
2026年にPLOS Oneに掲載された研究では、ペットを亡くした経験のある人の一部に、長引く悲嘆障害に相当する強い悲嘆症状がみられたと報告されています。なお、現在の診断体系では長引く悲嘆障害は人の死別を前提としているため、この研究は「ペットロスも臨床的に深刻な苦痛になりうる」という知見として理解するのが適切です。


自分を責める気持ちが強いときに、少し試してほしいこと
自責感が強いとき、心の中では同じ言葉が繰り返されます。
「私のせいだ」
「もっとできたはず」
「間違えた」
「守れなかった」
その言葉を、無理に打ち消す必要はありません。
ただ、少しだけ別の問いに置き換えてみてください。
「私のせいだ」ではなく、「私は何を願っていたのか」
治療を続けた方は、
「少しでも長く一緒にいたかった」
「回復の可能性を信じたかった」
「できることを全部したかった」
という願いがあったかもしれません。
治療を終える決断をした方は、
「これ以上苦しませたくなかった」
「穏やかに過ごしてほしかった」
「その子らしい最期を守りたかった」
という願いがあったかもしれません。
選択の形は違っても、そこにあったのは、あの子を思う気持ちだったはずです。
「もっとできたはず」ではなく、「そのときの私は何を知っていたか」
後から振り返ると、見えることがあります。
でも、そのときのあなたは、未来を知りませんでした。
病気の進み方も、治療の結果も、最期のタイミングも、すべてわかっていたわけではありません。
そのときの情報の中で、あなたは考え、迷い、選びました。
それは「何もしなかった」ということではありません。
「忘れてはいけない」ではなく、「覚えている形を変えてもいい」
自責感が強い方の中には、苦しい記憶を手放すことに抵抗を感じる方がいます。
「苦しんでいた姿を忘れたら、あの子に申し訳ない」
「自分が楽になったら、裏切ることになる気がする」
「苦しみ続けることが、償いのように感じる」
でも、あの子を大切に思うことと、自分を罰し続けることは同じではありません。
苦しい最期の場面だけでなく、元気だったころの表情、好きだった場所、安心して眠っていた姿、あなたを見つめていた目も、あの子の大切な記憶です。


思い出の場所がつらくなることもあります
ペットと暮らしていた日々は、家の中だけに残っているわけではありません。
いつもの散歩道。
一緒に行った公園。
通っていた動物病院。
ペット用品店。
日当たりのよい窓辺。
リビングの定位置。
玄関の小さな空白。
何気ない場所が、突然、胸を締めつけることがあります。
「あの道を歩くのがつらい」
「同じ犬種の子を見ると涙が出る」
「公園に行けなくなった」
「散歩の時間になると、体が落ち着かない」
それは、思い出が消えていないからです。
そして、思い出が消えていないのは、あなたがその子と本当に暮らしていたからです。
無理に思い出の場所へ行く必要はありません。
反対に、行けない自分を責める必要もありません。
今は避ける。
少し離れた道を歩く。
写真を見られる日だけ見る。
名前を呼べる日だけ呼ぶ。
それで大丈夫です。


カウンセリングで扱えること
ペットロスカウンセリングでは、「自分を責めるのをやめましょう」と簡単に言うことはしません。
自責感には、その人だけの事情があります。
病気の経過。
看取りの場面。
家族との関係。
仕事との両立。
経済的な事情。
過去の喪失体験。
誰にも言えなかった後悔。
それらが重なって、今の苦しさになっていることがあります。
カウンセリングでは、たとえば次のようなことを一緒に整理していきます。
・最期の場面が頭から離れない
・治療や看取りの判断を何度も後悔している
・「私のせいだ」という気持ちが消えない
・家族と悲しみ方が違い、孤独を感じている
・写真や遺品を見るのがつらい
・逆に、片づけることができず苦しくなっている
・新しい子を迎えることに罪悪感がある
・周囲に話しても理解されないと感じている
カウンセリングの目的は、あの子を忘れることではありません。
悲しみを無理に消すことでもありません。
あの子との関係を大切にしながら、自分を責め続ける苦しさを少しずつ整理していくことです。


相談してよい目安
次のような状態が続いている場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談することをおすすめします。
・毎日のように自分を責めてしまう
・最期の場面が繰り返し浮かぶ
・眠れない、早朝に目が覚める
・食欲が落ちている、または食べすぎてしまう
・仕事や家事に集中できない
・家族や友人に話せず孤立している
・涙が止まらない日が続いている
・「自分だけが楽になってはいけない」と感じる
・生きている意味がわからないほど苦しい
厚生労働省の「こころの耳」では、こころの健康に関する情報や、電話・SNS・メールなどの相談窓口が案内されています。つらさが強いときは、公的な相談窓口も選択肢になります。
また、「消えてしまいたい」「自分を傷つけたい」「生きることに疲れた」という気持ちがある場合は、カウンセリング予約を待たず、救急、精神科・心療内科、または公的相談窓口につながってください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話やSNSで相談できる窓口が案内されています。


自費カウンセリングという選択肢
ペットロスの苦しみは、診断名だけでは語りきれないことがあります。
「病院に行くほどではない気がする」
「薬を飲みたいわけではない」
「でも、この自責感を一人で抱えるのはつらい」
「誰かに、あの子のことをちゃんと聞いてほしい」
「家族には心配をかけたくない」
「同じ話を何度もしてしまいそうで、友人には言いづらい」
そのような方にとって、自費のペットロスカウンセリングは選択肢になります。
自費カウンセリングでは、ペットとの関係、看取りの後悔、罪悪感、家族との温度差、遺品との向き合い方、次の子を迎えるかどうかの迷いなどを、時間をかけて扱いやすいという特徴があります。
オンライン相談であれば、ご自宅から、あの子の写真や思い出の品をそばに置いたまま話すこともできます。


あの子への愛情を、自分を責める形だけで残さなくていい
自分を責める気持ちが強いとき、心はこう思いがちです。
「責めるのをやめたら、あの子を忘れてしまう」
「自分が楽になったら、あの子に申し訳ない」
「苦しみ続けることが、償いのように感じる」
でも、あの子があなたに望んでいたことは、本当に、あなたが苦しみ続けることだったでしょうか。
もちろん、すぐにそう思えなくても大丈夫です。
「自分を責めなくていい」と言われても、まだ受け取れない日があって当然です。
それでも、少しずつでいいのです。
最期の場面だけではなく、一緒に過ごした日々を思い出す。
後悔だけではなく、愛情があったことを思い出す。
「私のせいだ」という言葉の奥に、「大切だった」「守りたかった」「一緒にいたかった」という気持ちがあることに気づく。
その作業は、一人ではとても苦しいことがあります。
だからこそ、話せる場所を使ってください。


ペットロスカウンセリングのご予約
あの子を失った後、自分を責める気持ちが続いている方へ。
当カウンセリングでは、ペットを亡くした後の悲しみ、後悔、罪悪感、看取りのつらさ、家族との温度差についてのご相談をお受けしています。
話す内容がまとまっていなくても大丈夫です。
泣いてしまっても大丈夫です。
同じ話を何度しても大丈夫です。
初回は、今のつらさを整理するところから始めます。
あの子のことを、安心して話せる時間を一緒に作りましょう。
当院のWEB問診を利用ください。
ペットロスの自責感を初回診察で整理します

保谷駅前こころのクリニック

カウンセリングは効果を保証するものではありません。状態によっては、精神科・心療内科など医療機関の受診をご案内する場合があります。強い希死念慮、自傷他害のおそれ、食事や睡眠が著しく取れない状態がある場合は、予約を待たず、救急・医療機関・公的相談窓口をご利用ください。

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