2025年12月01日
「あの子が亡くなって、もうそんなに経つのに」
「まだ引きずってるの?」
そんな言葉に、胸を刺されたことはないでしょうか。
ペットロスのつらさは、とても個人的で、とても深いものです。一緒に過ごした年月、生活の中で占めていた存在感、帰宅したときに迎えてくれた姿、眠る前にそばにいてくれたぬくもり──それらは、人によってまったく違います。それなのに、周囲からは「ペットなんだから」「いつまでも泣いていたらダメ」と、悲しみの締め切りを求められてしまうことがあります。
理解されない悲しみは、二重に苦しくなります。悲しいのに、さらに「自分はおかしいのかもしれない」「迷惑をかけているのかもしれない」と、自分を責めてしまうからです。本当は「まだつらい」と言いたいのに、わかってもらえない経験が重なると、やがて誰にも話せなくなり、心の中でペットロスが固まってしまうこともあります。
心療内科・メンタルクリニックのカウンセリングでは、「まだ悲しくて当たり前」という前提から、一緒に話をはじめます。どれくらいの期間で立ち直るべきか、といった正解はありません。「どれほど大事な存在だったのか」「どんな思い出が、今もあなたを支えているのか」。そうしたことを丁寧に振り返りながら、悲しみとともに生きていく道筋を探していきます。
保谷駅前こころのクリニックでは、ペットロス・グリーフケアに力を入れています。西東京市・保谷・大泉学園・ひばりヶ丘エリアの方はもちろん、「身近にわかってくれる専門家がいない」「遠方でもペットロスを理解してくれる心療内科を探している」という方からのご相談も少なくありません。
「まだ悲しんでいる自分」を責めているなら、一度、その気持ちのまま話しに来てください。涙が出ても、うまく言葉にならなくてもかまいません。あなたの悲しみのペースを大切にしながら、一緒に考えていきます。
保谷駅前こころのクリニック
