2025年12月03日
人の悩みは、いくつかの「棚」に分けて考えることができます。
1つめは、「自分自身のこと」。
性格、能力、コンプレックス、疲れやすさ、やる気の出なさ……。
「やっぱり自分が悪いんじゃないか」と、
ベクトルがいつも自分に向かってしまうタイプの悩みです。
2つめは、「人間関係のこと」。
家族、パートナー、職場、SNS。
相手の一言が頭から離れなかったり、
「嫌われたかもしれない」と何度も反芻してしまうような、
人と人のあいだで生まれる悩みです。
3つめは、「仕事・将来・お金のこと」。
このままの働き方でいいのか、生活は続けられるのか。
老後やキャリア、進路への不安など、
まだ来ていない「これから」の時間に向かう心配ごとの棚です。
4つめは、「からだと健康のこと」。
眠れない、動悸がする、頭痛やめまいが続く……。
検査では「異常なし」と言われても、
からだからのサインにこころが振り回されるような悩みです。
5つめは、「喪失やショックな出来事のこと」。
大切な人やペットとの別れ、離婚、事故、職場のトラブル……。
あなたの人生の地図そのものが揺さぶられる出来事のあとに続く悩みです。
実際には、あなたの苦しさは、
これらがいくつも絡み合っていることが多いものです。
「自分が悪い」と感じていても、
その裏では、長年の人間関係のパターンや、
将来とお金、健康への不安が、静かにつながっていることもあります。
大事なのは、完璧に仕分けることではなく、
「この悩みは、どの棚に近いだろう」と、
一度そっと振り返ってみることです。
それだけで、頭の中でモヤモヤしていたものが、
すこしだけ可視化しやすくなってくると思います。
保谷駅のホームで電車を待ちながら、
こころの中に小さな棚をイメージしてみてください。
「自分のことの棚」「人間関係の棚」「将来の棚」……。
今いちばん重くなっている棚が、
あなたのこころが助けを求めている場所なのかもしれません。
保谷駅前こころのクリニック
