2025年12月15日
診断の出発点は、検査より先に「情報」です。
医療において問診(あなたの言葉)は、診断の土台になります。
けれど実際には、来院してから話そうと思うと、うまく伝えられないことがよくあります。緊張していたり、体調が悪いほど、思い出す力は落ちます。だからこそ、受診前に問診を入力していただくことには、診断の精度や治療の調整に直結する価値があります。
同じ「動悸」でも、必要な確認が変わる
たとえば「最近、動悸がする」という相談。
ここから先は、情報が十分かどうかで分岐が大きく変わります。
問診がざっくりだと…
「動悸がします」だけだと、医師は幅広い可能性を同時に考えます。
パニック発作・不安発作
不眠やカフェイン、過労
甲状腺など体の病気
薬の影響(飲み合わせや副作用)
心臓の不整脈 など
もちろん診察で確認しますが、情報が少ないほど「どこから、どの順番で」聞くべきか迷いが生じ、結果的に、必要な説明や調整が間に合いにくくなることがあります。
問診が具体的だと…
一方で、問診にこんな情報が入っているとどうでしょう。
• いつから:3か月前から
• どんな時:電車・会議・夜の布団に入ってから
• 長さ:5分でおさまる/30分続く
• 症状:息苦しさ、手の震え、汗、胸の痛み、めまい
• 背景:睡眠時間、カフェイン量、最近のストレス
• 服薬:飲み始めた薬、増減した薬、飲み忘れ
この時点で、診察の組み立てが変わります。
「まずここを重点的に確認しよう」「この可能性を先に潰そう」「今日の説明はここを厚くしよう」と、診断の地図が描けるからです。
保谷駅前こころのクリニック
