第74話「大切な存在を失ったあと、正常に見えていても起きているこころの変化」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第74話「大切な存在を失ったあと、正常に見えていても起きているこころの変化」

第74話「大切な存在を失ったあと、正常に見えていても起きているこころの変化」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2025年12月19日

大切な存在を失ったあと、

「意外と普通に生活できている」

そう感じる方は少なくありません。

仕事に行けている。

人とも話せている。

涙も出ない。

外から見ると、問題なさそうに見えることもあります。

けれど、こころの中では、

強い衝撃から自分を守るために、

感情を一時的に抑える反応が起きることがあります。

これは異常ではなく、こころの自然な防御です。

そのため、

実感がわかない

集中力が続かない

夜になると気持ちが落ちる

といった変化が、あとから現れることもあります。

時間が経ってからつらくなるのは、

回復が遅れているからではありません。

こころが安全だと感じたときに、

ようやく悲しみに触れ始めているだけかもしれません。

喪失のあとに起きる反応に、

正解や順番はありません。

「正常に見えているとき」にも、

こころは静かに動いています。

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