第91話「今年の疲れ、今年のうちに」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第91話「今年の疲れ、今年のうちに」

第91話「今年の疲れ、今年のうちに」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2025年12月28日

年内の営業日の最終日。
保谷駅の改札を出て、いつもの道を歩きながら、「今年もここまで来た」と、ふっと肩がゆるむ方がいます。
同時に、「まだ終わっていないこと」が頭をよぎって、胸の奥がざわつく方もいます。

年末は、不安と少しの楽しみが同居する季節です。
休みが近づくと嬉しいはずなのに、予定が増える。片付けたいことが積み上がる。会いたい人がいる一方で、会うだけで消耗してしまう相手もいる。
その落ち着かなさは、あなたが弱いからではありません。こころが一年分の荷物を抱えたまま、最後の角を曲がろうとしているだけかもしれません。

この時期に増えるのが、「眠れない」「眠っても回復しない」という相談です。
眠れない夜が続くと、不安は静かに大きくなります。普段なら流せる言葉に傷つき、考えごとが止まらず、朝が来るのが少し怖くなる。
睡眠は、ぜいたくではなく、こころの土台です。土台が揺れると、世界が必要以上に刺さるようになります。

睡眠薬に抵抗を感じる方もいます。
けれど、短い期間でも睡眠が整うことで、「朝の呼吸が深くなる」「頭の中のざわめきが小さくなる」と感じる方は少なくありません。
大切なのは、薬で無理やり押さえ込むことではなく、眠れる感覚を取り戻すための支えとして、丁寧に使うこと。量や種類、飲み方は、生活リズムや不安の質に合わせて調整できます。

そして、薬だけが答えではありません。
寝る直前のスマホを少し手放す。湯船で体を温めてから、自然に体温を下げる。起きる時刻を大きく動かさない。
小さな工夫が、夜のあなたのこころを静かにしてくれることがあります。

今年の疲れを、今年のうちに。
それは「全部片付ける」という意味ではなく、回復の入口をつくるということです。
眠れない夜が続いているなら、あなたの努力不足ではありません。
年の瀬の静けさに、苦しさが際立つときは、どうか一人で抱え込まずに。
あなたのこころが少しでも軽く、新しい年を迎えられるように。私たちは、ここで待っています。

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