2025年12月31日
窓の外に、野良猫さんが来る。
気配でわかる日があります。
カーテンの隙間から、そっと目が合う。
その瞬間だけ、胸の奥が静かになる。
野良猫さんは、家の中には入ってきません。
必要以上に踏み込まない。
近づきすぎず、離れすぎず、こちらを見ている。
その距離感が、疲れているこころには、とても優しく感じられることがあります。
人は、しんどいときほど、矛盾した気持ちを抱えます。
「誰かにわかってほしい」
でも同時に、「これ以上、干渉されたくない」
野良猫さんは、その矛盾をちょうどいい形で包んでくれる存在になることがあります。
話さなくていい。説明しなくていい。
ただいるだけでいい。
それが、心拍を落ち着かせることがあります。
ただ、野良猫さんが来ない日が続くと、落ち着かなくなる方もいます。
「今日は来ない」「もう来なくなったのかも」
その不安は、猫さんへの愛情だけではなく、支えが消える怖さかもしれません。
つまり、あなたの生活の中で安心の柱が、少し細くなっているサインです。
もし最近、
・窓の外が気になって何度も確認してしまう
・来ないと一日が落ち着かない
・人と話すより猫さんの気配が頼りになっている
そんな状態が続いているなら、こころの充電池がかなり減っている可能性があります。
ここで必要なのは、我慢ではなく、安心の柱を増やすことです。
睡眠のリズムを戻す。食事を抜かない。予定を詰めすぎない。
そして、言葉にできる場を持つ。
安心は、ひとつの柱だけだと折れやすい。複数の柱があれば、折れにくい。
窓の外の猫さんは、あなたを責めません。
でも、あなたがあなたを責めているときほど、猫さんの気配が大きく見えることがあります。
そのときは、あなたのこころの方にも、同じくらいの優しさを向けてあげてください。
保谷駅前こころのクリニック
