老犬の咳は年齢のせいだけではありません–東京の小型犬に多い心臓病・僧帽弁閉鎖不全症のサイン|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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老犬の咳は年齢のせいだけではありません–東京の小型犬に多い心臓病・僧帽弁閉鎖不全症のサイン

老犬の咳は年齢のせいだけではありません–東京の小型犬に多い心臓病・僧帽弁閉鎖不全症のサイン|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年6月19日

老犬が夜に咳をする、寝ているときに咳き込む、呼吸が早い、横になって眠れない。東京で暮らす小型犬では、咳の背景に心臓病や僧帽弁閉鎖不全症、肺水腫が隠れていることがあります。フィラリア症など、咳に関係する病気についても解説します。

老犬になってから、咳が増えた。
夜になると咳をする。
寝ているときに咳き込む。
散歩のあとに疲れやすくなった。
興奮したときに「カッ、カッ」と咳をする。

このような変化があると、飼い主の方は、

「年をとったから仕方ないのかな」
「空気が乾燥しているだけかな」
「少しむせているだけかもしれない」

と考えることがあります。

もちろん、犬の咳の原因は心臓病だけではありません。

気管や気管支の病気、肺の病気、アレルギー、感染症、誤嚥、歯周病に関連した炎症など、さまざまな原因があります。

しかし、老犬の咳、特に小型犬の咳では、背景に心臓病が隠れていることがあります。

なかでも注意したい病気のひとつが、僧帽弁閉鎖不全症です。

僧帽弁閉鎖不全症は、犬で比較的よくみられる心臓病のひとつで、特に高齢の小型犬で問題になりやすい病気です。

心臓の中にある弁がうまく閉じにくくなり、血液が逆流することで、心臓に少しずつ負担がかかっていきます。

進行すると、心臓が大きくなり、肺に水がたまる肺水腫という状態につながることがあります。

肺水腫になると、咳だけでなく、呼吸が早い、苦しそうに息をする、横になって眠れない、ぐったりするなどの症状が出ることがあります。

そのため、老犬の咳を「年齢のせい」と決めつけず、心臓病や肺水腫につながるサインとして注意することが大切です。

老犬の咳で多い変化|夜に咳をする・寝ているときに咳き込む

老犬の咳で、飼い主の方が気づきやすいのは、夜間や寝ているときの咳です。

昼間は元気そうに見える。
食欲もある。
散歩にも行ける。

それなのに、夜になると咳をする。
寝ている途中で咳き込む。
明け方に「カッ、カッ」と咳をする。
横になると咳が出やすい。

このような場合、単なる乾燥やむせだけでなく、心臓や呼吸器の病気が隠れていることがあります。

特に、老犬で咳が続く場合には、

「老犬だから仕方ない」ではなく、「なぜ咳が出ているのか」

を考えることが大切です。

咳は、体から出ているサインです。
そのサインをどう受け止めるかが、老犬の健康管理では重要になります。

東京で暮らす小型犬では、心臓病のサインが見逃されることがあります

東京では、マンションや室内で小型犬と暮らしている方が多くいます。

マルチーズ、チワワ、トイ・プードル、ポメラニアン、キャバリア、ミニチュア・ダックスフンドなどは、都市部でも暮らしやすい犬種です。

一方で、こうした小型犬では、年齢とともに心臓の弁に変化が出てくることがあります。

特に、僧帽弁閉鎖不全症は、高齢の小型犬で問題になりやすい心臓病です。

東京の生活では、犬の運動量が限られやすい面もあります。

散歩の距離が短い。
暑い時期は外に出にくい。
階段よりエレベーターを使うことが多い。
家の中ではあまり走らない。

そのため、心臓病が進んでいても、最初は「疲れやすさ」に気づきにくいことがあります。

そして、飼い主の方が最初に気づく変化が、であることがあります。

小型犬に多い心臓病|僧帽弁閉鎖不全症とは

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の中にある「僧帽弁」という弁がうまく閉じにくくなる病気です。

本来、心臓の中の血液は一定方向に流れています。

しかし、僧帽弁がうまく閉じなくなると、血液が逆流します。

その状態が続くと、心臓に負担がかかります。

最初は症状が目立たないこともあります。
健康診断やワクチン接種のときに、心雑音を指摘されて初めて気づくこともあります。

進行すると、心臓が大きくなり、肺や気管にも影響が出ることがあります。

さらに心臓の負担が強くなると、肺に水がたまる肺水腫を起こすことがあります。

肺水腫は、心臓病が進行したときに起こることがある危険な状態です。

咳だけでなく、

• 呼吸が早い
• 苦しそうに息をする
• 横になって眠れない
• 舌の色が悪い
• ぐったりする

といった症状がみられることがあります。

呼吸が苦しい状態では、動物病院で酸素吸入や酸素室での管理が必要になることもあります。

小型犬の老犬で、

• 咳が続く
• 夜に咳をする
• 寝ているときに咳き込む
• 散歩で疲れやすい
• 呼吸が早い
• 横になって眠れない
• 心雑音を指摘されたことがある

このような場合には、心臓病や肺水腫につながる変化が関係している可能性も考える必要があります。

こんな咳は注意が必要です

老犬の咳で、特に注意したいのは次のような場合です。

夜や明け方に咳をする

昼間は元気そうに見えても、夜や明け方に咳が出る。
寝ている途中で咳き込む。
横になると咳が出やすい。

このような場合、心臓や呼吸器の病気が隠れていることがあります。

寝ているときに咳き込む

眠っている途中に咳で起きる。
寝ようとすると咳が出る。
咳のあとに落ち着くまで時間がかかる。

このような変化も、老犬では見逃したくないサインです。

興奮したときに咳が出る

家族が帰ってきたとき。
散歩に行く前。
ごはんの前。
来客があったとき。

興奮したタイミングで「カッ、カッ」「ガーッ」と咳き込む場合も、注意して観察したいサインです。

散歩中に疲れやすくなった

以前より歩かなくなった。
途中で立ち止まる。
抱っこを求める。
散歩から帰るとぐったりする。

このような変化は、関節の痛みで起こることもあります。

しかし、心臓や呼吸の問題が関係していることもあります。

呼吸が早い、苦しそうに見える

咳だけでなく、呼吸が早い、肩で息をする、眠っているときの呼吸数が多い、舌の色が悪い、ぐったりしている場合は、より注意が必要です。

特に、呼吸が明らかに苦しそうな場合や、横になって眠れない場合は、肺水腫のような状態につながっていることもあります。

このようなときは、単なる咳として様子を見るのではなく、早めの対応が必要になることがあります。

「老犬だから咳をする」と決めつけない

老犬になると、体のさまざまな機能が少しずつ変化していきます。

そのため、咳が出ても「年齢のせい」と思いやすくなります。

しかし、年齢そのものが咳の原因ではありません。

年齢とともに、心臓、気管、肺、歯、筋力、免疫などに変化が起こりやすくなります。
その結果として、咳が出ることがあります。

大切なのは、

老犬だから仕方ない

と片づけることではありません。

老犬だからこそ、咳の原因を整理する

という考え方です。

咳が続いている場合、そこには何らかの理由があります。

その理由を知ることで、無理のないケアや治療につなげられることがあります。

心臓病の咳と、気管・肺の咳は見分けにくい

飼い主の方が、自宅で咳の原因を正確に見分けることは簡単ではありません。

心臓病による咳に見えて、実際には気管や気管支の病気であることもあります。

逆に、気管の問題だと思っていたら、心雑音が見つかり、心臓病が進んでいたということもあります。

小型犬では、気管虚脱などの気管の病気もみられます。

また、頻度は地域や予防状況によって異なりますが、フィラリア症でも咳や運動を嫌がる、呼吸が苦しそうといった症状がみられることがあります。

東京ではフィラリア症が咳の原因として最も多いわけではありません。
それでも、予防歴がはっきりしない犬、保護犬、他地域から転居してきた犬などでは、確認が必要になることがあります。

そのため、

「小型犬だから咳をしやすい」
「この子は昔から咳っぽい」
「むせているだけだと思う」

と考えられてしまうこともあります。

しかし、気管の問題、心臓病、肺の病気などが関係していることもあります。

老犬の咳では、ひとつの原因だけで説明できないこともあります。

そのため、咳が続く場合は、

「咳止めを飲ませればよい」

という問題とは限りません。

まず、なぜ咳が出ているのかを考える必要があります。

咳は症状です。
症状だけを抑えるのではなく、背景にある原因を確認することが大切です。

老犬の咳では、心臓・肺・気管の状態を確認することがあります

老犬の咳が続く場合、原因を考えるために、心臓や肺、気管の状態を確認することがあります。

たとえば、聴診で心雑音や肺の音を確認したり、レントゲン検査で心臓の大きさや肺の状態を見たりします。

必要に応じて、心臓超音波検査で僧帽弁の状態や血液の逆流を確認することもあります。

また、血液検査で全身状態を確認したり、予防歴によってはフィラリア検査を行うこともあります。

大切なのは、咳だけを見て判断するのではなく、
心臓、肺、気管、全身状態を含めて整理することです。

早く気づくことで、できることが増える

僧帽弁閉鎖不全症は、ある日突然起こるというより、時間をかけて進んでいくことが多い病気です。

初期には症状が目立たず、心雑音だけで見つかることもあります。

進行すると、咳、疲れやすさ、呼吸の変化が出てくることがあります。

さらに進むと、肺に水がたまる肺水腫など、命に関わる状態になることもあります。

だからこそ、咳が出始めた段階で、原因を確認する意味があります。

早く気づくことができれば、

など、できることが増えます。

「もう老犬だから何もできない」

というわけではありません。

老犬だからこそ、無理のない形で今の状態を把握し、その子に合った過ごし方を考えていくことが大切です。

東京の老犬で心臓病のサインが見逃されやすい理由

東京で暮らす老犬の場合、次のような理由で心臓病のサインが見逃されることがあります。

散歩量が少なく、疲れやすさがわかりにくい

普段から短い散歩が中心だと、運動時の息切れや疲れやすさに気づきにくいことがあります。

「もともとあまり歩かない子だから」
「暑いから歩きたがらないのだろう」
「年だから散歩が短くなったのだろう」

そう思っているうちに、心臓や呼吸の変化が見えにくくなることがあります。

咳を「乾燥のせい」と考えやすい

冬の暖房。
夏の冷房。
空気の乾燥。
花粉やほこり。

東京の室内環境では、咳を環境のせいと思いやすくなることがあります。

もちろん、環境が影響することもあります。
しかし、咳が続く場合には、環境だけでなく体の中の変化も考える必要があります。

小型犬では、咳やむせが日常的に見えることがある

小型犬では、気管の問題などで咳やむせが出ることもあります。

そのため、

「この子は昔から咳っぽい」
「小型犬だからこういうもの」
「いつもの咳だと思う」

と考えられてしまうことがあります。

しかし、年齢とともに心臓病が加わることもあります。

以前から咳があった犬でも、咳の回数が増えた、夜に咳が出るようになった、疲れやすくなったという変化がある場合は注意が必要です。

高齢だからと相談を先延ばしにしやすい

「検査がかわいそう」
「もう年だから大きな治療はしない」
「病院に行くと緊張するから」

そう考える方もいます。

その気持ちは自然なものです。

しかし、検査をすることと、無理な治療をすることは同じではありません。

まず状態を知ることで、その子に合った現実的なケアを考えやすくなります。

老犬にとって大切なのは、無理をさせることではありません。

今の状態を知り、できる範囲で苦しさを減らすことです。

早めに相談した方がよいサイン

次のような場合は、単なる咳として様子を見るのは危険なことがあります。

特に、呼吸が苦しそうな場合や横になって眠れない場合は、心臓病が進行し、肺水腫のような状態につながっている可能性もあります。

肺水腫では、肺に水がたまることで酸素を取り込みにくくなり、強い呼吸の苦しさが出ることがあります。

そのような場合、動物病院では状態に応じて、酸素吸入や酸素室による管理が行われることがあります。

「咳だけ」と思っていた症状が、実は呼吸の問題につながっていることもあります。

老犬では、少しの変化が大きな体調変化の入り口になることがあります。

家で見ておきたいポイント

老犬の咳が気になるときは、家で次のような点を見ておくと役立ちます。

咳はいつ出るのか。
夜なのか、明け方なのか、散歩のあとか、興奮したときか。

咳はどのくらい続くのか。
数秒でおさまるのか、何度も繰り返すのか。

咳のあと、元気はあるか。
すぐ普段通りに戻るのか、疲れているのか。

呼吸は苦しそうではないか。
寝ているときの呼吸が早くないか。

横になって眠れているか。
寝る姿勢が変わっていないか。

食欲や体重に変化はないか。
散歩の距離が短くなっていないか。

こうした情報は、犬の状態を考えるうえで大切です。

「咳があるかないか」だけでなく、
どのような咳が、いつ、どのくらい出ているのか
を見ておくことが大切です。

まとめ|老犬の咳は、心臓病や肺水腫のサインかもしれません

老犬の咳は、年齢のせいだけとは限りません。

特に東京のような都市部で暮らす小型犬では、年齢とともに心臓病、なかでも僧帽弁閉鎖不全症が問題になることがあります。

僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、心臓に負担がかかり、肺に水がたまる肺水腫につながることがあります。

肺水腫になると、呼吸が苦しくなり、酸素吸入などの管理が必要になることもあります。

咳が続く。
夜や明け方に咳をする。
寝ているときに咳き込む。
散歩で疲れやすい。
呼吸が早い。
横になって眠れない。
心雑音を指摘されたことがある。

このような変化があるときは、単に「老犬だから」と片づけず、体の中で何が起きているのかを考えることが大切です。

咳は、犬からの小さなサインです。

そのサインに早めに気づくことが、老犬との時間を少しでも穏やかに過ごすための第一歩になります。

老犬の変化は、咳だけではありません

老犬の変化は、咳だけではありません。

散歩に行きたがらない。
夜に鳴く。
家の中を歩き回る。
水をよく飲む。
食欲や体重が変わる。

こうした変化にも、体の不調が隠れていることがあります。

東京で老犬と暮らす方に向けて、年齢のせいにしないための健康サインを、これからもわかりやすく整理していきます。

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