2026年5月16日
駅へ着く。
電車がホームへ入ってくる。
ドアが開く。
しかし、足が前に出ない。
一本見送る。
次の電車も混んでいる。
「遅刻する」
「でも、乗ったら苦しくなる」
何とか乗り込んでも、ドアが閉まった瞬間に心臓が速くなる。次の駅まで降りられないと思うと、車内から空気がなくなったように感じます。
職場が嫌いなわけではない。
仕事を辞めたいわけでもない。
ただ、電車に乗ることが怖い。
電車の中では、いくつもの不安が重なる
走行中は自由に降りられない
混雑すると動きにくい
周囲の人との距離が近い
具合が悪くなっても休みにくい
遅刻できないという圧力がある
不安の中心にあるのは、電車そのものとは限りません。
「途中で降りられない」
「人前で具合が悪くなる」
「職場に間に合わない」
いくつもの不安が、一つの車両で重なっています。
毎日乗れているから軽いとは限りません
始発駅まで遠回りする。
一駅ごとに途中下車する。
毎朝、頓服薬を使う。
極端に早く出勤する。
ドア付近から動けない。
外からは普通に通勤できているように見えても、通勤だけで一日の力を使い切っている場合があります。
通勤できているかだけではなく、通勤するために毎朝どれほど自分を削っているかを見る必要があります。
急行・快速への不安は第344話、乗車前から始まる不安は第439話で詳しく解説しています。
無理に乗り続けることだけが治療ではありません
治療では、
薬物療法で発作や不安の土台を整える
睡眠不足や疲労を確認する
勤務時刻や混雑を調整できるか考える
避けていた行動を無理のない範囲で戻す
通勤継続が難しい場合は休養を検討する
といったことを組み合わせます。
仕事を続けながら整えられる段階なのか、勤務調整や休養が必要なのかは、根性ではなく症状と生活への影響から判断します。
初診をご希望の方へ
保谷駅前こころのクリニックは、保谷駅北口階段前、いなげや保谷駅前店2階にある完全予約制の小規模クリニックです。急行に乗らなくても通院でき、平日夜間、日曜・祝日も診療しています。
安全な診療体制を維持するため、診療枠を定め、初診の受入人数を制限しています。長時間の傾聴やカウンセリングだけを主な目的とする外来ではありません。
WEB問診は予約確定ではありません。医師が、発作、乗れる電車、途中下車、仕事への影響、治療歴などを確認し、当院でお力になれる場合にのみWEB予約をご案内します。
すべての方、すべての相談を受け入れられるわけではありません。症状や必要な診療体制によっては、他院が適している場合があります。
乗れる電車がさらに減る前に、まずWEB問診から現在の状態をお知らせください。
保谷駅前こころのクリニック
