2026年6月23日
自分では性格や努力不足と思っていた不調に、双極性障害・ADHD・不安症・睡眠障害などが隠れていることがあります。薬物療法や生活リズムの調整で楽になる場合もあります。保谷駅前こころのクリニックが、本人が気づきにくいこころの不調について解説します。
「睡眠の不調の問題だけだと思っていた」
「気持ちの落ち込みは、どうしようもできないと思って諦めていた」
「昔からこうだから不安になっても自分は仕方ないと思っていた」
心療内科・精神科の診療では、
本人が「これは相談してよい不調かもしれない」と気づかないまま、
長くつらさを抱えている方がいます。
もちろん、すべての不調が病気というわけではありません。
仕事、人間関係、家庭環境、睡眠不足、ストレスなど、
さまざまな要因が関係します。
ただ、その中に、
双極性障害、ADHDなどが隠れていることがあります。
この記事で大切にしたいのは、
病名を自分に当てはめることではありません。
「自分のせい」と思い込んでいた不調を、
医療の視点で一度整理してみることです。
状態によっては、
薬物療法や生活リズムの調整によって、
つらさが軽くなる場合があります。
「性格の問題」と思っていた不調に、医療的に整理できるものが隠れていることがあります
こころの不調は、本人が気づきにくいことがあります。
たとえば、
怒りっぽい。
落ち込みやすい。
集中できない。
眠れない。
考えすぎてしまう。
予定を立てても続かない。
気分の波が大きい。
人間関係で同じような失敗を繰り返す。
こうしたことを、本人は長く、
「自分の性格だから」
「自分の努力が足りないから」
「昔からこうだから仕方ない」
と受け止めていることがあります。
しかし実際には、
気分の波、不安、睡眠障害、発達特性、ストレス反応などが関係している場合があります。
大切なのは、
「病気かどうか」をひとりで決めることではありません。
今起きていることを整理し、
治療や工夫で軽くできる部分があるかを考えることです。
双極性障害は、本人が「調子が良い」と感じていることがあります
双極性障害では、
気分が高まっている時期を、本人は「調子が良い」と感じることがあります。
寝なくても動ける。
アイデアが次々に出る。
話す量が増える。
予定を詰め込みすぎる。
お金を使いすぎる。
人に強く言いすぎる。
自分の判断に強い自信が出る。
本人としては、
「やっと本来の自分に戻った」
「今は絶好調だ」
と思っていることもあります。
ところが、その後に強い落ち込みが来ることがあります。
急に動けなくなる。
仕事に行けなくなる。
人と連絡を取れなくなる。
自己嫌悪が強くなる。
眠れない、または眠りすぎる。
何も楽しめなくなる。
このように、
気分が上がる時期と、落ち込む時期の波がある場合、
単なるうつ状態ではなく、双極性障害の可能性を考える必要があります。
うつ病だと思っていたら、双極性障害だったということもあります
気分が落ち込んでいる時期に受診すると、
本人も周囲も「うつ病かもしれない」と考えやすくなります。
もちろん、うつ病のこともあります。
ただし、過去に気分が上がりすぎた時期がある場合、
治療方針が変わることがあります。
双極性障害では、
抗うつ薬だけで治療を進めることが適切ではない場合があります。
気分の波を安定させる薬、
睡眠を整える薬、
生活リズムを安定させる工夫などを組み合わせることで、
状態が落ち着いてくることがあります。
大切なのは、
「今つらいか」だけでなく、
「これまでに気分が上がりすぎた時期がなかったか」
を一緒に確認することです。
気分の波は、本人にとっては「性格」や「調子の良し悪し」に見えていることがあります。
だからこそ、診察では過去の経過を丁寧に確認することが大切です。
ADHDなどの特性が、生活のしづらさにつながっていることもあります
ADHDなどの特性がある場合、
本人は長く、
「自分はだらしない」
「努力が足りない」
「社会人として失格だ」
と受け止めていることがあります。
忘れ物が多い。
予定管理が苦手。
締め切り直前まで動けない。
片づけが苦手。
思いつきで行動してしまう。
同じミスを繰り返してしまう。
こうした困りごとも、
単なる性格ではなく、
特性、不安、睡眠不足、気分の波などが関係している場合があります。
状態を整理することで、
生活上の工夫や薬物療法を検討できることがあります。
ここで大切なのは、
ADHDかどうかを自己判断することではありません。
「なぜ同じ困りごとが続いているのか」
「どこを工夫すれば生活が少し楽になるのか」
を整理することです。
薬で「性格が変わる」のではありません
薬の治療というと、
「自分が自分でなくなるのではないか」
「性格を変えられてしまうのではないか」
と不安に感じる方もいます。
しかし、適切な治療の目的は、
その人らしさを消すことではありません。
不眠、不安、衝動性、気分の波、集中困難などが強いと、
本来の力を発揮しにくくなります。
治療によって症状の土台が軽くなると、
考え方や行動を整えやすくなることがあります。
その結果、
眠れるようになる。
焦りが少し減る。
考えすぎが弱まる。
気分の波が小さくなる。
衝動的な言動が減る。
仕事や家事に取りかかりやすくなる。
それは、性格が変わったというより、
症状に邪魔されていた本来の状態が戻ってくる、
という見方もできます。
治療が進むと、表情がやわらかく見えることがあります
診療の中では、治療が進むにつれて、
診察室内でも、初診時とは表情が変わって見える方がいます。
最初は、表情が硬い。
目線が落ちている。
話すだけで涙が出る。
焦りや怒りが強い。
疲れ切っている。
しかし、睡眠が整い、不安が軽くなり、気分の波が落ち着いてくると、
少しずつ表情がやわらかく見えることがあります。
「前より考えすぎなくなった」
「家族に強く言いすぎることが減った」
「朝のつらさが少し軽くなった」
「仕事中のミスが減った」
「眠れるだけで、かなり違う」
そのような変化が出ることがあります。
もちろん、薬だけですべてが解決するわけではありません。
環境の問題、人間関係、仕事量、生活リズム、考え方の癖も関係します。
ただ、症状の土台が軽くなることで、
現実的な対処を考えられるようになる場合があります。
「病気」と決めつけるためではなく、整理するために受診する
受診することは、
「自分は病気だ」と決めつけることではありません。
今起きていることを整理するための機会です。
うつ病なのか。
双極性障害の可能性があるのか。
ADHDなどの特性が関係しているのか。
不安や睡眠障害が中心なのか。
職場環境や家庭環境の影響が大きいのか。
診察では、症状だけでなく、
これまでの経過、睡眠、仕事や生活への影響、気分の波、過去の治療歴などを確認します。
そのうえで、
薬が必要か。
薬以外の工夫を優先するか。
生活リズムを整えるべきか。
環境調整が必要か。
他の医療機関や専門機関の方が適しているか。
を考えていきます。
こんな状態が続くときは、一度整理してみてもよいかもしれません
気分の波が大きい。
落ち込む時期と、妙に活動的になる時期がある。
眠らなくても動ける時期がある。
怒りっぽさや衝動的な行動が増える。
仕事のミスや忘れ物が多い。
予定管理が苦手で生活が回らない。
不安や焦りが強い。
眠れない状態が続いている。
自分を責めることが増えている。
周囲から「最近いつもと違う」と言われる。
このような状態が続いている場合、
単なる性格や努力不足ではなく、
医療的に整理できる部分があるかもしれません。
保谷駅前こころのクリニックでのご相談について
保谷駅前こころのクリニックでは、
不眠、不安、気分の落ち込み、気分の波、集中しにくさ、仕事や生活への支障などについて、
精神科・心療内科の視点から状態を整理します。
薬物療法が有効と考えられる場合には、
症状や生活状況に合わせて、薬の選択を検討します。
一方で、すべてのご相談に当院で対応できるわけではありません。
小規模クリニックのため、診療体制上、対応が難しい内容もあります。
当院は完全予約制です。
WEB問診をご記入いただいた後、医師が内容を確認し、
当院で対応可能と判断した場合にWEB予約をご案内します。
問診を書けば必ず予約できる、という仕組みではありません。
あらかじめご了承ください。
本人が気づいていない不調ほど、整理すると変わることがあります
長く続く不調を、
「自分の性格だから」
「努力不足だから」
「もう変わらないから」
と抱え続けている方は少なくありません。
しかし、背景に病気や治療可能な症状がある場合、
適切に整理することで、生活のしやすさが変わることがあります。
薬で緩和できる症状もあります。
睡眠を整えることで変わることもあります。
生活リズムや環境を見直すことで楽になることもあります。
大切なのは、
自分を責め続けることではなく、
今起きていることを一度、医療の視点で整理してみることです。
保谷駅前こころのクリニックは、
西武池袋線保谷駅北口すぐ、いなげや保谷駅前店2階の医療モール内にあります。
大泉学園、ひばりヶ丘、石神井公園、練馬、池袋方面からも西武池袋線で通院しやすい立地です。
また、西武池袋線は有楽町線・副都心線との直通運転もあり、
飯田橋、有楽町、池袋、新宿三丁目、渋谷方面からも通院しやすい場合があります。
平日は夜20時まで、日曜も診療しています。
仕事帰りや、平日に時間を取りにくい方も相談しやすい診療体制を整えています。
「自分では性格の問題だと思っていた」
「でも、同じ不調を何度も繰り返している」
「もしかすると、医療的に整理できる部分があるのかもしれない」
そのように感じた方は、まずWEB問診から、今の状態をお知らせください。
当院は完全予約制です。
ご記入いただいたWEB問診をもとに、内容を確認し、
当院でお力になれると判断した場合に、WEB予約をご案内します。
あらかじめご了承ください。
保谷駅前こころのクリニック
