第10話「ペットの認知症」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第10話「ペットの認知症」

第10話「ペットの認知症」|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2025年11月13日


老いと、どう向き合うか――

気づけば、前より眠っている時間が長い。
顔に白い毛が増え、足取りも少しおぼつかない。

人間と同じように、ペットたちも長生きするようになりました。

その一方で、「年をとった子の変化」に戸惑い、悩みを抱える飼い主さんも増えています。その中でも問題となるのが、人の認知症と似た、犬の「高齢性認知機能障害」です。

高齢犬では、次のような変化がみられることがあります。

家の中をいつまでも徘徊する
同じ場所でぐるぐる回る
部屋の角で身動きが取れなくなる
名前を呼んでも反応が薄くなる
昼夜が逆転し、夜中に落ち着きなくなる

特に、夜鳴きは飼い主さんにとって大きな負担となりやすい症状です。ご近所から苦情が来たり、飼い主さん自身も眠れなくなって、日中の仕事や生活に支障が出てしまう場合もあります。

「高齢性認知機能障害」を完全に防ぐことは難しくても、生活の工夫で進行をゆるやかにできると考えられています。基本は、人の認知症予防とよく似ています。

動物病院を受診するときに気をつけたいことは、

いつ頃から、どのような行動の変化に気づいたか
ぐるぐる回る、徘徊するのは、どの時間帯が多いか
夜鳴きの頻度や、続く時間
動画やメモがあれば一緒に見てもらう
などです。

自分の子の変化に、早めに気づけるよう意識して見るといった準備をしておくと、突然の変化に慌てずにすみます。「老い」を知らないまま迎えるのではなく、前もって「老い」を一緒に学び、備えながら一緒に年を重ねていくことが、ペットにとっても、あなたにとっても役に立つのではないかと考えます。

あなたの心も、大切に――

夜鳴きが続き、寝不足のまま仕事に行き、ご近所への配慮にも追われる。「イライラしてしまう自分は、ひどい飼い主なのでは」と、自分を責めてしまう方も少なくありません。ペットの高齢化は、ペットだけの問題ではなく、一緒に暮らす「家族のテーマ」です。つらさや不安を一人で抱え込まないでください。

ペットの老いと向き合うあなたのこころに、少しでも平穏が生まれますように。

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