2026年9月18日
「仕事には普通に行けています」
「気分がひどく落ち込んでいるわけでもありません」
「ただ、最近うまく眠れないんです」
診察室では、このようなお話を聞くことがあります。
そして、意外に多いのが、
「眠れないだけで、心療内科に行ってもいいのでしょうか?」
という質問です。
結論からいうと、睡眠の問題だけでも相談して構いません。
仕事を休みたいわけではない。
長いカウンセリングを受けたいわけでもない。
ただ、以前のように普通に眠れるようになりたい。
そんな受診もあります。
「まだ仕事には行けているから」と、もっと悪くなるまで待つ必要はありません。
仕事はできている。でも、夜だけうまくいかない
不眠というと、
「朝起きられない」
「会社に行けない」
「何もできない」
という状態を想像するかもしれません。
実際には、そこまで生活が崩れていない方も受診されています。
朝は起きられる。
電車に乗って会社へ行ける。
仕事中は普通に話せる。
会議にも出られる。
帰宅して食事もできる。
ところが、布団に入るとうまく眠れない。
寝つくまで1時間以上かかる。
夜中に何度も目が覚める。
朝方に目が覚めて、そのまま眠れない。
翌日の仕事を考えると、急に目が冴える。
昼間は何とか働けているため、自分では「まだ大丈夫」と考えてしまいます。
けれど、毎晩の睡眠がつらくなっているのであれば、それ自体が相談の理由になります。
「眠れないだけ」のうちに相談するという考え方
睡眠の問題は、生活が完全に崩れてから初めて治療するものではありません。
むしろ、
「今のところ仕事はできている」
「生活も大きくは崩れていない」
「睡眠さえ戻れば、いつもの生活を続けられそう」
という段階で相談される方もいます。
ここは大切なところです。
心療内科を受診するために、「重い症状」が必要なわけではありません。
仕事を続けるために睡眠を整えたい。
翌朝をもう少し楽にしたい。
夜になるたびに「今日も眠れないかもしれない」と考える状態を何とかしたい。
それも十分な受診理由です。
「眠れない」は、実は一つの症状ではありません
診察では、「眠れません」という一言をもう少し細かく分けて考えます。
寝つけないのか。
途中で何度も目が覚めるのか。
朝早く目が覚めるのか。
睡眠時間は取れているのに、眠った感じがしないのか。
仕事の前の日だけ眠れないのか。
休日なら眠れるのか。
最近になって始まったのか。
以前から繰り返しているのか。
患者さんからすると、全部まとめて「眠れない」です。
しかし、睡眠の崩れ方は人によって違います。
だからこそ、
「睡眠薬が必要かどうか」
だけを考えるのではなく、
「自分の睡眠のどこが崩れているのか」
を一度整理することに意味があります。
「今日も眠れないかもしれない」が、眠りを遠ざけることがあります
最初は、たまたま眠れなかっただけかもしれません。
ところが、それが何日か続くと、夜の過ごし方が少しずつ変わってきます。
時計を見る。
「あと6時間しかない」と計算する。
もう一度時計を見る。
「あと5時間しかない」
明日の仕事を考える。
「早く眠らなければ」と焦る。
すると、眠るために布団に入ったはずなのに、頭の中は昼間より忙しくなっていきます。
睡眠には少し厄介なところがあります。
眠ろうと頑張ることが、かえって眠りを遠ざけることがあるのです。
「眠れない」ことそのものに加えて、
「今日も眠れなかったらどうしよう」
という不安が大きくなってきたら、一度睡眠を整理するタイミングかもしれません。
睡眠の状態だけではなく、生活リズム、仕事の時間帯なども考える必要があります。
そのうえで、必要に応じて治療を検討します。
「睡眠だけ相談したい」でも構いません
心療内科という言葉から、
「過去のことまで全部話さなければならないのでは」
「長時間カウンセリングを受けるところなのでは」
と想像する方もいます。
しかし、
「最近、寝つきだけが悪くなりました」
「仕事は普通にできています」
「夜中に起きるのを何とかしたいです」
「まず睡眠を整えたいです」
という相談もあります。
困っていることを、そのまま伝えていただいて構いません。
こんな方は、睡眠について一度相談してみてもよいかもしれません
・仕事や家事は普段どおりできている
・最近、寝つくまで時間がかかるようになった
・夜中に何度か目が覚める
・朝早く目が覚めてしまう
・翌日の仕事を考えると眠れない
・休日は眠れるのに仕事の前日は眠りにくい
・以前は普通に眠れていた
・市販薬だけで対応し続けてよいのか迷っている
・大きなこころの不調というより、まず睡眠を整えたい
特に、
「睡眠さえ戻れば、普通に生活できそうなのに」
と感じている方は、一度相談を考えてみてもよいでしょう。
眠れないだけで、受診していい。
仕事には行けている。
食事もできている。
家族とも話している。
周囲から見れば、いつもどおり生活している。
それでも夜になると、
「また眠れないかもしれない」
と思う。
そんな毎日が続いているなら、
「もっと悪くなってから」
まで待たなくても構いません。
仕事を休みたいわけではない。
生活を大きく変えたいわけでもない。
ただ、普通に眠って、翌朝普通に起きたい。
そのくらいの相談からでも構いません。
「眠れないだけ」は、受診するには小さすぎる悩みではありません。
むしろ、
「睡眠だけ整えたい」
という目的がはっきりしているからこそ、相談しやすいこともあります。
保谷駅前こころのクリニックは、完全予約制です。
まずWEB問診に、現在の睡眠の状態やお困りのことをご記入ください。
内容を確認し、当院で対応可能な方にWEB予約をご案内しています。
「仕事はできている。でも、眠れない」
「まずは睡眠だけ整えたい」
そう感じている方は、現在の睡眠についてWEB問診にご記入ください。
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