第133話 失敗の本質|構造把握とゲームから考える、不眠・不安・休職・ペットロス【保谷駅前こころのクリニック】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第133話 失敗の本質|構造把握とゲームから考える、不眠・不安・休職・ペットロス【保谷駅前こころのクリニック】

第133話 失敗の本質|構造把握とゲームから考える、不眠・不安・休職・ペットロス【保谷駅前こころのクリニック】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年1月19日

「また同じところでつまずいた」

「反省しているのに、次が変わらない」

「分かっているのに、また同じ考え方をしてしまう」

そんなとき、人は自分を責めがちです。

自分の意志が弱いのではないか。
考え方が甘いのではないか。
もっと頑張ればよかったのではないか。
自分だけが、いつまでも回復できていないのではないか。

でも、うまくいかない理由は、単なる「意志の弱さ」ではないことがあります。

不眠、不安、休職、復職、ペットロス。

一見ばらばらに見える悩みでも、診察室でお話を聞いていると、似た構造が見えてくることがあります。

それは、全体像が見えないまま、頭の中で厳しすぎるルールを守ろうとしている状態です。

この記事では、それを

構造把握。
ゲーム。

という2つの言葉で整理してみます。

失敗しているのではなく、合わないルールで戦わされているだけかもしれません。

1. 失敗は「構造把握」が抜け落ちたところから始まることがあります

構造把握とは、ざっくり言えば「全体像をつかむこと」です。

自分の状態を、ひとつの症状だけで見るのではなく、地図のように見ることです。

たとえば、不眠。

「寝よう」と思うほど目が冴える方がいます。

このとき、多くの方は、

今日こそ寝なければ。
早く寝なければ。
途中で起きたらだめだ。
明日に響いたらどうしよう。

と考えます。

けれども睡眠は、勝ち取りにいくほど遠ざかることがあります。

眠れない背景には、体内リズム、光、運動、カフェイン、飲酒、ストレス反応、日中の緊張、考えごと、薬の使い方など、複数の要素が関係していることがあります。

本当は複数の要因が絡んでいるのに、頭の中では、

今夜眠れるか。
眠れないか。

という一点だけの戦いになってしまう。

全体像が見えないまま戦うと、努力が空回りしやすくなります。

そして疲れます。
自信も削れます。
「まただめだった」という感覚だけが残ります。

回復は、根性ではなく、地図を作り直す作業です。

2. 苦しくなる人は、頭の中で「別のゲーム」をしていることがあります

ここでいう「ゲーム」とは、遊びのことではありません。

頭の中で、いつの間にか採用しているルールのことです。

不安が強いとき、人はかなり厳しいゲームを始めやすくなります。

たとえば、

ゼロ不安ゲーム。
不安を0にできないなら失敗。

完璧睡眠ゲーム。
途中で目が覚めたら負け。

他人評価ゲーム。
誰かに弱いと思われたら終わり。

最短回復ゲーム。
早く元に戻れない自分はだめ。

我慢継続ゲーム。
倒れるまでは、まだ頑張れるはず。

このゲームは、ルールが厳しすぎます。

しかも、不安、自責、疲労は、真面目な方ほど強くなりやすいことがあります。

だから、頑張るほど苦しくなる。
反省するほど動けなくなる。
考えるほど眠れなくなる。
休もうとしても、罪悪感で休めなくなる。

これは「やる気がない」のではありません。

そもそも、勝ちにくいルールで戦っている可能性があります。

不眠も不安も休職も、勝つものではなく、整えていくものです。

3. 不眠では「眠らなければならないゲーム」が始まりやすい

不眠でつらいとき、頭の中では次のようなルールが始まりやすくなります。

今日こそ眠らなければいけない。
途中で起きてはいけない。
睡眠時間が短い日は失敗。
眠れなかったら明日は終わり。
薬を飲んだら負け。
薬を飲まなければならない自分は弱い。

このように考え始めると、布団に入ること自体が緊張になります。

寝室に入る。
時計を見る。
眠れない。
焦る。
また時計を見る。
さらに目が冴える。

この流れに入ると、睡眠は「休む時間」ではなく「試験会場」のようになってしまいます。

必要なのは、自分を責めることではありません。

今の不眠が、

寝つきの問題なのか。
途中で目が覚める問題なのか。
朝早く目が覚める問題なのか。
不安や緊張が関係しているのか。
生活リズムやカフェインが関係しているのか。
薬の使い方を整理した方がよいのか。

こうした点を分けて見ることです。

「眠れない」を、ただの悩みで終わらせず、睡眠の型、生活リズム、薬の使い方に分けて整理する。

それだけで、次に何をすればよいかが見えやすくなることがあります。

4. 不安では「不安を0にしなければならないゲーム」が始まりやすい

不安が強い方は、不安そのものをなくそうとします。

もちろん、不安はつらいものです。

動悸がする。
息が浅くなる。
胸がざわざわする。
電車や職場が怖くなる。
人前で失敗する気がする。
また同じことが起きるのではないかと考えてしまう。

だから、不安をなくしたいと思うのは自然です。

ただ、不安を0にしようとすると、かえって不安に注意が向きすぎることがあります。

今、不安は何点か。
まだ残っている。
消えない。
また悪くなるかもしれない。
このままだと外に出られないかもしれない。

不安を監視し続けることで、不安がさらに大きく見えてしまうことがあります。

治療で大切なのは、不安を一気に0にすることだけではありません。

不安があっても何ができるか。
どの場面で強くなるか。
体の反応はどう出るか。
避けている行動は何か。
薬で整える部分があるか。
考え方や行動を整える部分があるか。
環境調整が必要か。

こうしたことを分けて考えることです。

不安を0にするゲームから、不安と付き合いながら生活を広げるゲームへ。

このルール変更が必要になることがあります。

5. 休職・復職では「出勤できるかどうかゲーム」になりやすい

休職の相談で多いのは、次のような状態です。

体は動く日もある。
でも朝が苦しい。
仕事のことを考えると息が浅くなる。
職場に近づくと動悸がする。
休んでも意味がないのではないかと焦る。
休むことに罪悪感がある。
結局、休み方が分からない。

このとき起きているのは、回復の設計図がないまま、出勤ゲームだけが続いている状態かもしれません。

仕事に行けるか。
行けないか。
休むか。
休まないか。

この二択だけになると、かなり苦しくなります。

本当は、その前に整理するべきことがあります。

いま出ている症状は何か。
不眠、不安、抑うつ、集中力低下、動悸はどの程度か。
職場の何が負荷になっているのか。
業務量なのか。
人間関係なのか。
責任の重さなのか。
生活リズムは崩れていないか。
体の要因はないか。
休むなら、どのくらいの期間が必要そうか。
休職中に何をするか。
何をしないか。
復職は、いきなり100%を目指すのか。
段階を作れるのか。

休職は、ただ職場から離れるだけの期間ではありません。

回復しながら、次にどう働くかを考える時間でもあります。

医療ができるのは、診断書を書くことだけではありません。

今の状態を整理し、休む必要があるのか、働き方を調整できるのか、復職に向けてどのような段階が必要なのかを考えることも大切です。

休職や復職も、根性で乗り切るものではありません。

回復の地図を作り直す作業です。

6. ペットロスでは「正解探しゲーム」に閉じ込められることがあります

ペットロスのご相談では、次のような言葉が出ることがあります。

あの子のことを考えないようにしたい。
でも、忘れたくない。
泣いてしまう自分が弱い気がする。
いつまで悲しんでいてよいのか分からない。
もっと何かできたのではないかと思ってしまう。
周りには、もう話しにくい。

大切な存在を失ったとき、人は「正解探しゲーム」に入りやすくなります。

こう感じるのが正しいのか。
この悲しみ方でよいのか。
いつ立ち直るべきなのか。
忘れないためには、どうすればよいのか。
思い出さないようにする方がよいのか。
まだ泣く自分はおかしいのか。

でも、喪失体験はテストではありません。

大切なのは、正解ではなく、その方の回復に合うやり方です。

眠り。
食事。
仕事。
家の中の空気。
写真や遺品との距離感。
誰に話すか。
話さないか。
思い出す時間をどう持つか。
生活の中に、少しずつ戻る場所をどう作るか。

こうした調整は、ひとりで抱えるほど難しくなることがあります。

ペットロスは、「忘れるか、忘れないか」の問題ではありません。

大切だった存在との距離を、これからの生活の中でどう持ち直していくか。

その過程です。

7. 保谷駅前こころのクリニックで行うのは「地図づくり」と「ルールの見直し」です

苦しいとき、あなたは怠けているわけではないかもしれません。

厳しすぎるゲームを、ずっと続けさせられているだけかもしれません。

診察では、大きく2つのことを大切にしています。

7-1. 構造把握、つまり地図づくり

症状を一点だけで見ないこと。

眠れない。
不安が強い。
仕事に行けない。
涙が出る。
ペットロスで生活が止まっている。

それぞれの症状だけを見るのではなく、生活、仕事、体の状態、喪失体験、睡眠、薬の使い方、考え方のパターンまで含めて、全体像を整理します。

「何が悪いのか」を責めるためではありません。

「どこから整えればよいのか」を見つけるためです。

7-2. ゲームの見直し、つまりルール変更

不安や自責が作ったルールを、現実的なルールへ戻します。

不安を0にしなければいけない。
毎晩完璧に眠らなければいけない。
早く元に戻らなければいけない。
休んではいけない。
泣いてはいけない。
忘れてはいけない。
弱いと思われてはいけない。

こうしたルールは、苦しいときほど強くなります。

けれども、そのルールが本当に今の自分を助けているのか。

そこを見直すことが必要です。

睡眠も回復も、勝つより整える方がうまくいくことがあります。

8. なんでも屋さんではなく、状態を整理する外来として

保谷駅前こころのクリニックは、長時間の人生相談を目的とした場所ではありません。

一方で、不眠、不安、休職、ペットロスのように、生活や仕事に影響が出ている状態については、医療の場で整理できることがあります。

当院で大切にしているのは、

薬で整える部分。
考え方や行動を整える部分。
環境調整を考える部分。

この3つを分けて考えることです。

たとえば不眠では、睡眠の型、生活リズム、薬の使い方を整理します。

不安では、体の反応、考え方、避けている行動、生活への影響を整理します。

休職相談では、症状の程度、勤務状況、休む必要性、復職までの段階を整理します。

ペットロスでは、悲しみを消すことではなく、生活の中で悲しみとどう付き合うかを整理します。

「なんでも話す」よりも、「今の状態を見える形にする」。

それが、当院で相談する意味だと考えています。

9. 受診を検討してよい目安

次のような状態が続いている場合は、一度相談を検討してよい状態です。

眠れない日が続き、日中の集中力や気分に影響が出ている。
夜になると不安が強くなる。
動悸、息苦しさ、緊張で生活が狭くなっている。
仕事には行ける日もあるが、朝や週明けが特につらい。
休職した方がよいのか、まだ働けるのか判断できない。
復職の進め方が分からない。
ペットロスで眠り、食事、仕事に支障が出ている。
同じ考えが頭の中でぐるぐる回り、抜け出せない。
自分を責め続けてしまう。
「また同じところでつまずいている」と感じる。

「心療内科に行くほどではない」と思っていても、眠れない、不安が続く、仕事に行くのがつらい、ペットロスで生活に支障が出ている状態が続いているなら、今の状態を整理する意味があります。

ただし、胸痛が強い、呼吸困難がある、意識が遠のく、急激な体調変化がある場合は、心療内科ではなく、まず救急受診や内科的な評価を優先してください。

10. 西東京市・保谷、大泉学園方面で相談先を探している方へ

保谷駅前こころのクリニックは、保谷駅北口すぐ、いなげや保谷駅前店2階にあります。

駅のホームからも見える場所にあり、初めての方でも場所を確認しやすい立地です。

西東京市、保谷周辺の方だけでなく、大泉学園、南大泉、西大泉、ひばりヶ丘方面からも通院を検討しやすい場所です。

平日夜20時まで、日曜・祝日も診療しています。

仕事帰りに相談したい方。
平日は受診時間が取りにくい方。
休職前後の通院を無理なく続けたい方。
ペットロスについて落ち着いて話せる場所を探している方。

そのような方にとって、生活動線の中で状態を整理しやすい場所でありたいと考えています。

不眠、不安、休職、ペットロスは、どれも「気合いで何とかする」だけでは苦しくなることがあります。

必要なのは、今の状態を見える形にすることです。

11. 受診を希望される方へ

当院が大切にしているのは、すぐに正解を決めつけることではありません。

今の状態を一緒に見える形にし、どこから整えればよいのかを考えることです。

不眠が続いている。
不安で生活が狭くなっている。
仕事に行ける日もあるが、朝や週明けがつらい。
休職や復職について相談したい。
ペットロスで眠りや生活に支障が出ている。
同じところでつまずいている気がする。
自分を責める考えから抜け出せない。

そのように感じた方は、まずWEB問診から、今の状態をお知らせください。

当院は完全予約制です。

ご記入いただいた内容をもとに、医師が確認し、当院でお力になれると判断した場合に、WEB予約をご案内します。

小規模クリニックのため、診療体制上すべてのご相談に対応できるわけではありません。あらかじめご了承ください。

問診を書けば必ず予約できる、という仕組みではありません。

不眠も不安も休職もペットロスも、まずは今の状態を見える形にすることから始まります。

受診を希望される方は、WEB問診から現在の状態をお知らせください。

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