第415話【日曜・祝日も診療】会社で言われた嫌な言葉を、翌朝も思い出してしまう方へ–出勤前から気分が重くなるとき」【ひばりヶ丘・保谷・大泉学園】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

〒202-0004東京都西東京市下保谷4丁目14−20いなげや保谷駅前店2階

WEB問診・予約
保谷駅前こころのクリニックサブメインビジュアル

第415話【日曜・祝日も診療】会社で言われた嫌な言葉を、翌朝も思い出してしまう方へ–出勤前から気分が重くなるとき」【ひばりヶ丘・保谷・大泉学園】

第415話【日曜・祝日も診療】会社で言われた嫌な言葉を、翌朝も思い出してしまう方へ–出勤前から気分が重くなるとき」【ひばりヶ丘・保谷・大泉学園】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2026年6月05日

目が覚める。

まだ布団の中にいる。

会社にも着いていない。

それなのに、昨日、上司や同僚から言われた一言が浮かんでくる。

「あの人と今日も顔を合わせるのか」

「また何か言われるかもしれない」

「昨日のことを気にしていると思われたくない」

身体はまだ自宅にいるのに、気持ちはもう会社に着いている。

診察室でこうした話を聞いていると、私は、

「会社はまだ始まっていないのに、心だけ先に出勤している」

と感じることがあります。

朝からつらいのは、今日すでに何か嫌なことが起きたからとは限りません。

昨日の出来事が、今日への警戒に変わっていることがあります。

嫌な言葉は「昨日の記憶」だけでは終わらないことがあります

会社で嫌なことを言われた。

その日の夜に思い出す。

ここまでは比較的分かりやすい反応です。

ところが翌朝になると、少し内容が変わることがあります。

昨日、

「そんなこともできないの?」

と言われた。

そして翌朝には、

「今日も失敗したら、また言われる」

に変わる。

昨日、

皆の前で強く注意された。

翌朝には、

「今日は周りからどう見られるだろう」

に変わる。

つまり、頭の中で起きているのは、昨日の再生だけではありません。

「今日、また起きるかもしれない」

という予測が加わっています。

この予測が強くなると、まだ何も起きていない朝から、身体まで仕事に備え始めることがあります。

胸がざわつく。

動悸がする。

胃が重い。

食欲がない。

身体が鉛のように重い。

電車に乗ることを考えるだけで気持ちが沈む。

そして、

「会社へ行く前から、もう疲れている」

という状態になります。

診察室では「昨日」と「今日」を分けて聞くことがあります

職場の人間関係について相談を受けるとき、私は出来事だけを聞いて終わるわけではありません。

「昨日、何を言われましたか」

と聞いたあとに、

「今朝、目が覚めたときには何を考えましたか」

と聞くことがあります。

ここには違いがあります。

昨日実際に起きたことと、

今日起きるのではないかと予測していることは、

同じではないからです。

診察室で話を聞いていると、この二つが頭の中で一つになっていることがあります。

昨日、強く注意された。

だから今日も強く注意される。

昨日、失敗した。

だから今日も失敗する。

昨日、嫌な顔をされた。

だから自分は職場全体から嫌われている。

つらい朝ほど、予測が事実のように感じられることがあります。

だから私は、

「昨日あったこと」と「今日起こると思っていること」

を一度分けて考えるようにします。

朝の布団を、会社の会議室にしない

朝、目が覚めた瞬間から、

「あのとき、どう答えればよかったのか」

「今日、何と言えばいいのか」

「辞めた方がいいのか」

「休んだ方がいいのか」

と考え始める方がいます。

気づけば、布団から出る前に頭の中で会議が始まっています。

しかし、睡眠不足で不安が強い朝に、職場の問題について大きな結論を出そうとしても、さらに苦しくなることがあります。

私は、

「朝の布団を、会社の会議室にしない」

という考え方も大切だと思っています。

今すぐ会社の人間関係の結論を出さなくてよい。

今すぐ退職するか決めなくてよい。

昨日の会話の正解を、朝5時や6時に探し続けなくてよい。

朝の数分に、人生の大きな判断まで任せない。

まず起きる。

水を飲む。

顔を洗う。

着替える。

その日の状態を確認する。

考えるべきことと、今考えなくてもよいことを分ける。

「考えないようにする」のではありません。

考える時間を、朝一番から少し後ろへ移すのです。

「会社に行けているから大丈夫」とは限りません

朝からこれだけつらくても、会社へ行く方はいます。

遅刻していない。

欠勤もしていない。

職場では普通に仕事をしている。

そのため周囲からは、不調が見えないことがあります。

診察室でも、

「仕事には行けているので、まだ大丈夫だと思います」

と話されることがあります。

しかし確認してみると、

夜は会社のことを考えて眠れない。

朝は目覚ましより早く目が覚める。

出勤準備中から動悸がする。

会社に近づくほど身体が緊張する。

仕事中の集中力が落ちている。

帰宅すると何もしたくない。

ということがあります。

出勤できているかだけでは、その人がどれだけ消耗しているかは分かりません。

特に第415話で見てほしいのは、

「仕事が始まる何時間前から、すでに仕事に心を使っているか」

という点です。

勤務時間は8時間でも、頭の中ではもっと長く働いていることがあります。

医療機関で決めるのは「どちらが悪いか」ではありません

会社で言われた言葉について考え続けていると、

「上司が悪いのか」

「自分が悪いのか」

をはっきりさせたくなることがあります。

もちろん、職場で不適切な言動が行われている場合もあります。

一方で、精神科・心療内科の診察で中心になるのは、会社内の出来事に勝敗をつけることではありません。

診療で確認したいのは、

その出来事のあとから眠れなくなっていないか。

朝の不安が強くなっていないか。

動悸や吐き気などが出ていないか。

集中力が落ちていないか。

食事が取れているか。

仕事以外の生活まで崩れていないか。

という現在の状態です。

職場の一言そのものを消すことはできません。

しかし、

「その一言に、翌朝まで自分の時間を使わせ続ける状態」

については、医療の中で整理できる場合があります。

休職するかどうかを決めてから受診する必要はありません

「休職したいわけではない」

「できれば仕事は続けたい」

そう話される方もいます。

受診したからといって、必ず休職するわけではありません。

薬を必ず使うという意味でもありません。

不眠を整える。

朝の不安や動悸を確認する。

職場以外の時間まで仕事に奪われていないかを見る。

現在の状態で仕事を続けることが現実的なのか考える。

必要があれば、休職を含めて検討する。

その順番でも構いません。

「会社を辞めるか、我慢するか」

の二択になる前に、現在の状態を整理することにも意味があります。

WEB問診には「嫌だった出来事」だけでなく、その翌朝を書いてください

会社で嫌なことがあった場合、WEB問診に職場での会話をすべて再現する必要はありません。

むしろ診療上知りたいのは、

そのあと、あなたに何が起きたかです。

例えば、

「上司から強く注意された翌日から、朝起きた瞬間にその場面を思い出します。夜も寝つきにくく、出勤前になると動悸があります。仕事には行っていますが、朝からかなり疲れています」

このくらいで十分です。

昨日何があったか。

その夜、眠れたか。

翌朝、最初に何を考えたか。

出勤前に身体に何が起きるか。

仕事や生活にどのくらい影響しているか。

そこが分かると、現在の状態を整理しやすくなります。

朝、まだ家にいるのに、もう会社にいるような方へ

目覚ましが鳴る。

目を開ける。

そして、昨日言われた一言が最初に浮かぶ。

そんな朝が続いているなら、

一日の始まりを、会社に先取りされているのかもしれません。

会社はまだ始まっていません。

今日の出来事も、まだ起きていません。

それでも毎朝、

心だけが先に出勤してしまう。

その状態が続き、睡眠、不安、動悸、気分の落ち込み、仕事への影響が出ているのであれば、一度整理してみてもよいと思います。

当院は完全予約制です。

ご記入いただいたWEB問診をもとに、医師が内容を確認し、当院でお力になれると判断した場合に、WEB予約をご案内します。

予約枠が限られる小規模クリニックのため、すべてのご相談をお引き受けできるわけではありません。

「昨日の一言が、今日の朝まで終わっていない」

そう感じる方は、そのままWEB問診に書いてみてください。

保谷駅前こころのクリニック

TOP