2025年12月09日
朝、目を覚ました時点では、まだ動ける。
顔を洗い、着替えを始めたところで、胸がざわついてくる。
駅へ向かう途中から動悸が強くなり、電車に乗ると涙がこみ上げる。会社の最寄り駅が近づくにつれて、息が浅くなり、足が前へ進まなくなる。
「会社へ行かなければ」
「こんなことで休んではいけない」
「自分が甘えているだけだ」
そう言い聞かせても、身体がついてこない。
仕事へ行こうとする場面で動悸や涙が出るとき、それは気持ちの弱さだけで説明できるものではありません。
休日は動けるのに、仕事の日だけつらい
休日には買い物へ行ける。
家族や友人とも話せる。
食事も取れている。
それなのに、日曜の夕方になると気分が沈み、月曜の朝には動悸や吐き気が始まる。
このように、特定の場所や状況が近づくことで症状が強くなる場合があります。
職場で強い負担を経験し続けると、出勤準備、駅、電車、会社の最寄り駅などが、過去のつらさと結びつくことがあります。
頭では「今日は何も起きないかもしれない」と考えていても、身体が先に緊張し、動悸、息苦しさ、吐き気、腹痛、涙などが現れることがあります。
身体は、本人が言葉にするより先に、職場への負担を覚えていることがあります。
このような変化はありませんか
仕事に関係する不調は、朝の動悸だけとは限りません。
・日曜の夕方から気分が重くなる
・出勤前夜になると眠れない
・朝、吐き気や腹痛が起きる
・駅へ向かう途中で涙が出る
・通勤電車の中で動悸や息苦しさが起きる
・会社の最寄り駅で降りられない
・上司や同僚の名前を見るだけで身体が緊張する
・仕事中に集中できず、確認やミスが増えた
・遅刻、早退、欠勤が増えてきた
・休日は眠っているだけで終わる
一つ当てはまるだけで、適応障害と決まるわけではありません。
しかし、複数の変化が続き、通勤や仕事、睡眠、食事などに影響が出ている場合には、現在の状態を確認する意味があります。
適応障害とは
適応障害は、仕事、家庭、人間関係、環境の変化など、特定できるストレスをきっかけとして、心身の症状が現れ、生活や仕事に支障が生じている状態です。
職場に関連するきっかけとしては、次のようなものがあります。
・部署異動や転勤
・業務量や責任の急な増加
・上司や同僚との人間関係
・職場の雰囲気や働き方の変化
・ミスや叱責をきっかけとした強い不安
・長時間労働や不規則な勤務
・復職後の環境への再適応
症状は、気分の落ち込みや不安だけではありません。不眠、動悸、息苦しさ、吐き気、腹痛、頭痛、強い疲労感など、身体の症状として現れる場合もあります。
「仕事の日だけつらい」から適応障害とは限りません
仕事へ向かうときに動悸や涙が出るからといって、必ず適応障害と診断されるわけではありません。
似た症状は、うつ病、不安障害、パニック障害、睡眠障害などでも生じます。
また、動悸や息苦しさ、強い疲労感には、貧血、甲状腺機能の異常、不整脈など、身体的な原因が隠れていることもあります。
診察では、
・症状が始まった時期
・きっかけとなった出来事
・仕事から離れたときの変化
・睡眠や食事の状態
・通勤や勤務への影響
・これまでの治療歴
・身体疾患や服用薬の影響
などを確認し、現在の状態を整理します。
無理を続けると、生活全体が崩れることがあります
最初は、出勤前だけの動悸だった。
そのうち夜も眠れなくなり、食欲が落ち、休日も疲労が取れなくなる。仕事中に集中できず、ミスが増え、自分を責めるようになる。
このように、職場に関係する症状が、少しずつ仕事以外の時間へ広がっていくことがあります。
「会社へ着けば何とか働ける」ことだけを基準にしていると、睡眠、食事、休日の回復など、生活のほかの部分が崩れていることを見落とします。
見るべきなのは、出勤できたかどうかだけではありません。
出勤を続けるために、生活の何を失っているかです。
休職が必要かどうかも、診察で検討します
心療内科を受診したからといって、必ず休職になるわけではありません。
症状が比較的軽く、生活が保たれている場合には、働きながら治療を始められることもあります。
一方で、眠れない状態が続いている、通勤が困難になっている、欠勤が増えている、食事や日常生活が崩れている場合には、一定期間の休養が必要と判断されることがあります。
診断書も、希望すれば自動的に発行されるものではありません。症状と仕事への影響を確認し、医学的に休養が必要と判断した場合に発行を検討します。
働き続けることだけを優先するのでも、最初から休職を前提にするのでもなく、現在の状態に合った方針を考えます。
「通勤が怖い」と感じた時点で
会社へ行けなくなるまで、受診を待つ必要はありません。
駅へ向かうと胸がざわつく。
電車の中で涙が出る。
会社の最寄り駅が近づくと、動悸が強くなる。
その状態が続いているのであれば、すでに仕事がこころと身体へ影響している可能性があります。
弱いから足が止まるのではありません。
立ち止まって、いまの負担を確認する必要があるのかもしれません。
初診をご希望の方へ
仕事へ行こうとすると動悸や涙が出る方、通勤電車に乗ることが怖くなっている方、朝の吐き気や息苦しさが続いている方、適応障害や休職、診断書について相談したい方は、まずWEB問診から現在の状態をお知らせください。
WEB問診には、現在の症状、症状が始まった時期、職場で起きた変化、睡眠や食事の状態、通勤や仕事への影響、欠勤・遅刻・早退の状況、これまでの治療歴などをご記入ください。
保谷駅前こころのクリニックは、保谷駅北口の階段前、いなげや保谷駅前店2階にあります。平日夜間、日曜・祝日も診療しています。金曜・土曜は休診です。
当院は完全予約制です。ご記入いただいたWEB問診をもとに医師が内容を確認し、当院でお力になれると判断した場合に、WEB予約をご案内します。
WEB問診を書けば、必ず予約できるという仕組みではありません。
症状の重さ、身体疾患の可能性、これまでの治療歴、必要となる支援、受診目的などによっては、当院よりも他の医療機関のほうが適している場合があります。
当院は小規模なクリニックのため、すべての方、すべてのご相談をお引き受けできるわけではありません。
保谷・大泉学園周辺で、適応障害、不眠、動悸、不安、休職、診断書について相談したい方は、まずWEB問診から現在の状態をお知らせください。
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