第88回 ペットの介護をしていた時刻に目が覚める――夜中の二時、もう薬を飲ませなくてよいのに【東京・保谷駅前こころのクリニック】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

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第88回 ペットの介護をしていた時刻に目が覚める――夜中の二時、もう薬を飲ませなくてよいのに【東京・保谷駅前こころのクリニック】

第88回 ペットの介護をしていた時刻に目が覚める――夜中の二時、もう薬を飲ませなくてよいのに【東京・保谷駅前こころのクリニック】|保谷駅前こころのクリニック|西東京市「保谷駅」北口すぐの心療内科

2025年12月27日

午前二時。

突然、目が覚めます。

時計を見る。

薬の時間だった。

起き上がりかけて、思い出します。

もう薬はない。
水を替える必要もない。
呼吸を確認する相手もいない。

介護中、何週間も、何か月も同じ時刻に起きていた方がいます。

亡くなったあとも、体だけは夜中の役割を続けます。

介護の警戒は、すぐには解除されない

寝ていても、物音を聞いていた。
呼吸が変われば起きた。
吐く音や足音に反応した。

介護中の睡眠は、完全な休息ではありません。

体の一部が見張りを続けています。

亡くなった翌日から、「もう安全に眠ってよい」と体が理解できるわけではありません。

介護が終わっても、体の夜勤はすぐには終わりません。

目覚めた瞬間に、二度目の喪失が起きる

起きた直後の数秒は、まだ以前の生活にいる。

薬を飲ませなければ。
様子を見なければ。

次の瞬間、亡くなった事実を思い出します。

夜中に目が覚めるたび、一度元の生活へ戻り、また失う。

そのため、再び眠ることが難しくなります。

目覚めたら、

「もうしなくてよい」

だけで終わらせず、

「ここまで続けてきた夜勤は終わった」

と言葉にしてもよいでしょう。

薬の時刻に水を一口飲む。
短く写真へ声をかける。

体が新しい夜を覚えるまで、小さな区切りを作る方法もあります。

朝まで眠れた日は、介護を忘れた日ではありません。

その子を守ってきた体が、ようやく休めた日です。

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