2025年12月30日
上司へメッセージを書きます。
「飼っていた犬が亡くなったため、本日……」
そこで指が止まる。
「飼っていた犬」
間違ってはいません。
けれど、自分が失ったものより、ずっと小さく見える。
「家族が亡くなった」と書くのも違う気がする。
何と伝えれば、この状態を分かってもらえるのか。
職場では、関係の大きさより業務への影響を伝える
全員に悲しみの深さを理解してもらう必要はありません。
必要なのは、仕事に何が起きているかを伝えることです。
「昨夜ほとんど眠れておらず、今日は判断力が落ちています」
「突然涙が出るため、短時間席を外す場合があります」
「重要な確認作業は、可能なら明日へ移したいです」
ペットとの関係を証明しようとすると、説明は長くなります。
職場では、現在の状態と必要な調整を短く伝える方が、現実的な場合があります。
誰に、どこまで話すかは選んでよい
全員に話す必要はありません。
直属の上司だけ。
信頼できる同僚だけ。
理由は詳しく言わず、「家庭の事情」とする。
どれでも構いません。
「ペットを亡くした程度で」と言われることを恐れ、何も言えない方もいます。
しかし、理解されない可能性があることと、黙ってすべてを抱えることは別です。
職場に伝える目的は、悲しみを審査してもらうことではありません。いまの自分が安全に働ける条件を共有することです。
相手が動物との暮らしを理解できなくても、睡眠不足や集中力低下という事実は共有できます。
失った関係の価値を、職場の反応だけで決めないでください。
保谷駅前こころのクリニック
